超個人的・1999年コンサートランキング
昨年度に引き続き、1年間のコンサートを振り返ってみた。最も感動したコンサート(トータルとして)・および楽曲を選んでみた。楽曲については、変な選出だとは思うが、1コンサートにつき1曲ということにしている。どうしても最近聴いたものの方が強い印象が残ってしまうのは仕方ないが・・・
■完成度の高かったコンサートベスト3
譲れない本場の演奏ということで堂々の第1位です。「いままで聴いていたシベリウスは何?」と考えさせられるほどに衝撃を受けた。オケの素直なところもさることながら、ヴァンスカの指揮が素晴らしかった。今後何度も来日して欲しい団体である。→感想を見る
なんといってもティボーデの完璧かつダイナミックなテクニックが決め手であった。あれほどのピアニストはなかなかいない。オケもラハティ同様、素直であったが、その緻密な音づくりは二流(失礼)オケとは思えないものであった。クリヴィヌの流れるような指揮も見逃せなかった。→感想を見る
ラハティに続きこれもオールシベリウスプロ。最近京響の充実ぶりが凄い気がする。特にムントが振ると一変する。この日も、全てがよい方向に向かっておりシベリウスの世界を満喫させてくれた。この演奏(ライヴではないが)は春にCDかされるようなので是非聴いてみて欲しい。→感想を見る
■印象に残った曲ベスト10
これが本場だ!!まさにそう言っているような説得力のある演奏だった。この曲の背景までもが手に取るように分かる演奏はそうそうない。これ以上何もいえません。→感想を見る
曲作りのすばらしさに加え、次から次へと繰り出されるティボーデのテクニックにただただ舌を巻くのみであった。こういうものを聴く(見る)とコンサートに足を運んだ甲斐があったといえる。→感想を見る
第3位 |
シベリウス 交響詩「フィンランディア」 |
京都市交響楽団 9/25 |
フィンランディアの当たり年だが、これまたシベリウス。ラハティに比べるとさすがに説得力が薄れるかも知れないが、曲の組立のうまさはムントの独壇場。CD化が楽しみ。→感想を見る
もう何度となく聴いている「巨人」。しかしこれほど大騒ぎの巨人はあっただろうか?出来は決して良かったとはいえないが、ライヴならではの熱狂に浸れたことの意義は大きい。終楽章はまさに「いてまえ攻撃」。恐れ入りました。→感想を見る
ローマ3部作の中でもひときわ迫り来るものがあった。スケールの大きな秋山氏の指揮でこの曲の魅力満点だった。京響も力強い演奏を聴かせてくれた!もう一度聴いてみたい演奏である。→感想を見る
またもやムントの指揮によるもの。ムントが振ると曲の作りが確かなものになる。この演奏もそれに違わず、細部まで行き届いた秀演であったと思う。各トップ奏者も実力を十分に発揮していた。これも2000年のCD化が楽しみ。→感想を見る
なかなか演奏されない曲をあえて取り上げてくれるのがセンチュリーだが、この曲はそういう部類にはいる。ヴァイオリンの渡辺玲子さんの魅力あふれる演奏がその希少価値をさらに高めてくれた。→感想を見る
1999年はショパンイヤーだったが、その締めくくりとしてこの演奏を挙げる。オケは難のない佳演だが、ピアノの梯さんの情緒豊かな歌わせ方に感動を隠せなかった。心で弾くというのはこういうことなのだろう。→感想を見る
これを選んだのはムントの白熱ぶりが素晴らしかったため。演奏は100点とは言い難いが、男性的な演奏、そしてその推進力はライヴならではのもの。ムントの「譜面台一突き」でランクイン。→感想を見る
大フィルの演奏にはいつもがっかりしているが、今年はこの曲を挙げて来年につなげたいと思う。完成度の点ではまだまだだが、佐渡さんの起伏の大きなマーラー解釈のおもしろさと、何より低価格で聴けたこと(BPOの30分の1以下!)で印象に残った。→感想を見る
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