超個人的・2000年コンサートランキング
今年も感動したコンサート(トータルとして)および楽曲を選んでみました。今年は例年に比べ、コンサート回数が少なくなってしまったので、その中で選ぶのは難しい気もするが、印象的な演奏をいくつかあげることにします。
■完成度の高かったコンサートベスト3
やはり日本が誇るオーケストラ。今年は来日ものにあまり行かなかったため、文句なしでN響に決定。デュトワ得意曲を集めた演奏会だっただけに、充実感があった。弦・管・打、3拍子揃った演奏は世界レベルであることを再認識した演奏会だった。→感想を見る
好き嫌いはあるだろうが、内容のマニアックなところで2位に食い込んだ。フィッシャーの起伏激しい音楽性に聞き慣れた曲も別のものとなってしまう。オケの完成度はそれほど高くはないが、柔軟性に○。なんといってもツィンバロン奏者の豪快なパフォーマンスが頭から離れない・・・→感想を見る
ウィーン・フィルのメンバーを加えた演奏だけに、気合いが違った。普段の名古屋フィルがどのようなものなのか知らないが、実力はかなりのものと感じた。メインの「英雄の生涯」は迫力満点。合同オケの良い面
を見た。→感想を見る
■印象に残った曲ベスト10
1998年のベルリン・フィルを彷彿とさせる安定感のあるラヴェルに栄冠。N響の充実振りが手に取るように分かった演奏でした。→感想を見る
大迫力のR.シュトラウス。ウィーン・フィルとのジョイントオケだったことが最大の成功?名古屋フィルの実力もさることながら、コバケンの燃えっぷりにはブラボー。→感想を見る
さすが本場!というくらい個性的な演奏。本当のバルトークはこんなんだったのかと思ってしまうくらい奇抜な演奏にライヴとしての楽しみがあった。→感想を見る
井上さん指揮による噂のショスタコーヴィチ。さすがに得意にするだけはあった。いつもは期待を裏切ってくれる大フィルが素晴らしい演奏を展開。史上最大のこのやかましい曲を細部にまであまりごまかしもなく演奏してくれたのがGood。→感想を見る
第5位 |
ブルックナー 交響曲第7番(ノヴァーク版) |
京都市交響楽団 3/15 |
恒例?のムントによるブルックナーシリーズ。衝撃的なまでの演奏ではないが非常に心地の良い、素直なブルックナー。本来はこういう解釈がいいんだよねぇ。→感想を見る
第6位 |
バルトーク バレエ「中国の不思議な役人」 |
京都市交響楽団 4/10 |
ムントの指揮によるバルトーク第2弾。CD化もあるためかものすごい殺気を感じた。見事なまでの統一感とホールを引き裂く大音響。終わったあとはボーゼン。→感想を見る
定評のある井上さんのショスタコーヴィチ。この曲の持つユニークさは井上さんにはぴったり。京響の華麗なテクニックもあり、非常に楽しい演奏に。→感想を見る
第8位 |
武満 徹 若い人たちのための音楽詩「系図」 |
京都市交響楽団 5/13 |
語りが素晴らしかった。武満さんの曲はそれほど好きではなかったのだが、この演奏では曲に引き込まれてしまった。表情付けもうまく、とても参考になる演奏だった。→感想を見る
これでトップ10にショスタコーヴィチが3曲。インバルによるこの演奏は、曲の細部を十分に聴かせてくれた秀演。スピードと迫力のみに惑わされない良い演奏でした。→感想を見る
何という清々しさ。癒し系音楽がブームの中でこの曲も十分に評価されるべきもの。現代日本の作曲家でこういう曲は予想していなかった。→感想を見る
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