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超個人的・2004年コンサートランキング
2004年ベストコンサート10

管理人まないたが選んだ「2004年ベストコンサート」を発表します! まないた本人の曲の好みや、その時の気分、座った座席などに左右される要素はかなりありますが(^^;

第1位

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 2004年11月13日

チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 ほか

チャイコフスキーを知り尽くしたヤンソンスの名演「悲愴」! これまでのチャイコフスキー演奏の中でも最高の名演。歌い方、テンポ、タイミング。何をとっても自然で、理想的な表現に聞こえた。これほど「静寂」が音楽の一部であることを感じさせる演奏はないだろう。ペトルーシュカも秀演。文句なしに2004年のナンバー・ワン! →感想を見る


第2位

ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団 2004年5月22日

マーラー 交響曲第9番

ゲルギエフの魔力。息を呑む暇もないほどの全曲にみなぎる緊張感! ゲルギエフの指揮が始まったとたんオケが豹変した。「カリスマ指揮者」「鬼才」などとよく表現されているが、まさにその言葉にウソはなかった。いろんなマーラー演奏を聴いているのだが、これほど死に対する恐れを生々しく表現した演奏は聴いたことがなかった。 →感想を見る


第3位

トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン 2004年4月12日

J.シュトラウスII 喜歌劇「こうもり」序曲 ほか

30人の小型ウィーン・フィルの真骨頂を見た! 本編よりもアンコールに脱帽。ホールが一転してウィーンのニューイヤーコンサートになってしまったのだから。私が好きではないヨハン・シュトラウスを見事なまでに聴かせてくれた。この1曲だけで演奏会に足を運んだ甲斐があったくらい。もちろん、本編の「英雄」なども同様に素晴らしかった。 →感想を見る


第4位

小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトV 2004年5月2日

プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」

世界のオザワと一流歌手陣による感動的なラ・ボエーム! 小澤氏が姿を現わしただけで「ブラボー」の叫びが出るくらいだからその先も予測できた。さすが「世界のオザワ」だ。オケは若手と言えど、ほとんどサイトウ・キネンと変わらないかも。ソリストの実力の高さも言うまでもない。高額のチケットが安く感じる希有の演奏会。 →感想を見る

第5位

びわ湖ホール声楽アンサンブル 2004年9月18日

オルフ カルミナ・ブラーナ ほか

小ホールを揺るがす合唱と打楽器の壮絶なバトル! 規模が小さいからこそ味わえる凄まじい推進力。カルミナ・ブラーナはオーケストラ版しか耳にしないが、曲の楽しさをしっかり味わうにはこの「2台のピアノと打楽器版」の方がとても良いかも知れない。そんな、新たな魅力を与えてくれた素晴らしい演奏会だった。 →感想を見る

第6位

ロンドン交響楽団 2004年3月9日

ストラヴィンスキー バレエ音楽「火の鳥」全曲 ほか

ほとばしる煌めきと、色彩豊かな「火の鳥」の熱演! 全てのパートが素晴らしかったのだが、特に木管とホルンの上手さには開いた口が塞がらなかった。「火の鳥の登場」のシーンでは、凄まじい緊張感が会場を包む。まさに目の前に現れたかのように錯覚するくらいだから。残念なのは庄司さんのヴァイオリンが私の期待にはそぐわなかったことか。 →感想を見る

第7位

東京フィルハーモニー交響楽団 2004年7月9日

R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」 ほか

少ない観客の中で聴かせた壮大なるミョンフンによる英雄の生涯! 多くのコンサートに足を運んでいるが、史上最低の観客数だったのだ。そんな中、腐ることなく名演を披露したミョンフン=東京フィル。凄まじいほどの大音響にもかかわらず、ヴァイオリンを始め各パートの輪郭がはっきりと聴き取れたのはスゴイ。壮大な音物語に感動しました。 →感想を見る

第8位

大阪フィルハーモニー交響楽団 2004年7月8日

ブルックナー 交響曲第8番

朝比奈隆を越えた。新たな伝説を作った大植氏渾身のブルックナー! さすがに思い入れのある曲だけあり、冒頭から緊張感がほとばしっていた。団員の方はいつもと異なる気合いの入れようだった。全ての音に意味を持たせるかのごとく丁寧に奏でられていく。フィナーレが終わるまで全く手抜きなく完全燃焼した大植氏。朝比奈氏を越えました。 →感想を見る

第9位

ニューヨーク・フィルハーモニック 2004年10月27日

マーラー 交響曲第5番 ほか

巨匠マゼールによる都会的マーラー演奏! フィリップ・スミスのトランペットと、フィリップ・マイヤーのホルンが格別。マゼールも、第1楽章、第2楽章ではテンポを遅めに取り、マゼールらしくグロテスクなくらいねちっこい演奏を披露。近代的なマーラー演奏に爽快感を感じた。 →感想を見る

第10位

大阪フィルハーモニー交響楽団 2004年4月23日

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 ほか

鬼才ファジル・サイによる変幻自在なピアノの魔術! まさにピアノが体の一部と化しているかのように、変幻自在に操るカリスマ・ピアニスト、ファジル・サイ。最大の聴き所はカデンツァだった。ジャズの要素も強く、激しく轟くピアノ。聴衆はあまりにも奇抜なカデンツァに息を呑んで微動だにできなかったのがスゴイ。 →感想を見る

【1年間を振り返って】
2004年は昨年の演奏会回数をさらに上回って39回に及んでしまった。それだけに記憶に薄い演奏会もあるのだが、会心の演奏会も少なくなかった。ベスト10を選ぶにも、候補はいろいろ挙げることは出来たが、それぞれに順位を付けるのはさすがに至難の業。でも1位のロイヤル・コンセルトヘボウは文句なしにナンバー・ワンである。近年、同じような曲がプログラムに組まれることが多くなってきているので、初めてライヴで聴くような曲も多いに取り上げて欲しい(意外に少ないのがフランスものか)。来年も大物の来日が決まっているだけでなく、すでにチケットを押さえているものも少なくない(^^; 当分は金銭的にも試練の年が続きそうだ。

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