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2008年11月30日 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール)

演奏曲目および評価

ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 作品68
ブラームス/交響曲第2番 ニ長調 作品73

演奏者(指揮者・ソリスト)

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・サイモン・ラトル

感想・短評

実に10年ぶりのベルリン・フィル。これまで4回聴きに行ったが、そのどれにおいても圧倒的な内容で打ちのめされてきた。それから10年。だいぶ耳も肥えてきたし、年間50回も演奏会に足を運ぶようになった。いま改めて聴くとどんな感想を持つのであろうか? それも初めてベルリン・フィルを聴いた1992年と同じブラームス・プログラム。満を持してベルリン・フィルに挑戦だ!

会場はこれまで大阪・ザ・シンフォニーホールでしか聴いたことなかったが、今回は兵庫県立芸術文化センター。いつもあまり音響的に満足していないホールなのだが、そんなところでベルリン・フィルはどのように聞こえるのかも興味のあるところ。S席は40,000円もするというとんでもないものだが、案の定会場は空席がないほどの満員御礼。私はもちろん最安席(それでも16,000円!)での鑑賞です。

さて、感想の方は・・・やっぱり書けません。あまりにもウマすぎて、どのオーケストラと比較しても飛び抜けてます。だいぶ耳も肥えてきたというのに、ここまで打ちのめされるとは。。。前半で満腹状態になったために、後半の交響曲第2番は聴くことが辛いくらいでした。耳を疑うくらいスゴかったのは、交響曲第1番の第2楽章。ここで鳥肌が治まらなくなったのは初めてのこと。第4楽章が終わるまで身体が硬直したままでした。何がスゴイって、全てがスゴイです。ドールのホルンといい、パユのフルートといい、フックスのクラリネットといい、安永さんのヴァイオリンといい・・・。こんなスーパーオケにはどんな賞賛の言葉を並べても表現できません。

ラトルの指揮もバーミンガム市交響楽団以来なのだが、想像していたものとは異なり、巨匠の風格がみなぎっていました。もっと若々しい痛烈な演奏をするのかと思ってました。良い意味で裏切られた感じです。

終演後はいつものように楽屋口へ。ホルンのドール、フルートのパユ、ティンパニのヴェルツェルにサインをもらったが、結構多くの奏者にもらいそびれた(トランペットのトップにももらったはずなんだけど、なんだか違う人だったよう・・・)。かなり待ち続けてラトルも狙ったのだが、読みは外れて別のところから出てしまったらしい。残念。

久しぶりのベルリン・フィル。やっぱりとんでもないオケであることには全く変わりがなかった。当分ブラームスは封印します(笑)。

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