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009年7月13日 第14回 リレー音楽祭 in アトリウム 〜544夜
(京都ブライトンホテル アトリウム)

演奏曲目および評価

ストラヴィンスキー/兵士の物語 より

演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴァイオリン :松谷由美
クラリネット:小谷口直子
ファゴット:山田知史
トロンボーン:岡本哲
トランペット:ハラルド・ナエス
パーカッション:奥村隆
コントラバス:西口勝

感想・短評

京都御所の近くにある京都ブライトンホテル。なかなか足を運ぶ場所ではないのだが、夏場の7月にものすごい企画をブチ立てている。その名も「リレー音楽祭」。連日ホテルのロビーで30分程度の無料コンサートを開くというもの(一部有料もあり)。それもアマチュアや無名演奏家ではなく、今年は神尾真由子さんや横山幸雄さん、千住明さん、中丸三千繪さんなど錚錚たる演奏家が名を連ねている。今日544夜は京都市交響楽団のメンバーによるストラヴィンスキーが演奏された。

「兵士の物語」はあまり耳にしない曲なので詳細は分からないが、8曲が演奏された。詳しい抜粋曲が分からなかったので曲順で書いてしまうが、第3曲では、クラリネットの音色が吹き抜けのロビーにとてもよく共鳴していた。トランペットもよく響いていたが、「響く」とは違うんですね。「共鳴」するんです。クラリネットの特徴でもあろうが、小谷口さんの音色が格別なんだろう。第5曲のヴァイオリンとクラリネットとトランペットによる三重奏がとてもユニークで面白い。第6曲のヴァイオリンとクラリネットも微妙な旋律が面白い。第7曲などはストラヴィンスキーとは思えない快活で楽しい曲で、初めて聴く人にも十分楽しめる曲だったのではないだろうか?

最後に、司会役の岡本さんのナレーションにダメ出しを加えた小谷口さんは面白かったが、しっかりと京響のPRを忘れずにしていました。20時開演という時間帯も微妙ではあるが、今後も続けてもらいたい意欲的な演奏会だと思った。

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