最近センチュリーを聴いていなかったので、どのくらい成長したのだろう? プログラムはかなり意欲的なもので、あまり聴くことが出来ないもの揃い。さすがセンチュリー&高関といった念を覚える。
ブラームスの合唱曲はなにぶんオケがか弱過ぎてボリューム感がない。合唱は60人ほどで適度な感じだったので、オケの物足りなさが残念。オケはあと伸びした感じがあり、精彩に欠いていた。時折きこえる怪しげな音もなんだか・・・。合唱出来が良かったかというとそうでもなく、若干ぶら下がり気味だったのがちょっと気になったかな。
今日の聴き所となるのは「ワルシャワの生き残り」。おまけに当日にプログラムが変更になり日本語版と英語版の2種類が演奏された。日本語版はさすがに内容がつかみやすかった。演奏を聴くというよりも内容を楽しんでいたために細部まで演奏を聴いていない・・・休憩を挟んで英語版が演奏された。2種類を比較すると音楽性はやはり英語版の方が上かな? 当たり前だけど。演奏の方はというと、前半部分については英語版がまとまりが良くスピード感があったが、後半部分については日本語版の演奏の方が劇性に富んでいて好感が持てた。
さて、メインは最近演奏機会が増えてきているブラームス/シェーンベルクのピアノ四重奏曲・オーケストラ版。この曲はブラームスの重厚さと、シェーンベルクの神秘さや現代性を併せ持つ非常にユニークな響きがお気に入り。演奏の方は残念ながら金管陣が相変わらずであったために、雰囲気が十分に伝わらなかった。合唱曲の時とは全然違い、弦楽器が頑張っていたので少し救われたかな。納得がいかないというか、ちょっとびっくりしてしまったのはフィナーレ。高関さんにしては珍しく猛スピードで突っ走り、オケがついてこられないくらい!爽快だったけどバランスがよろしくないような気がするのですが・・・終わりよければすべて良しにしておきますか!
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