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2004年6月5日 大阪センチュリー交響楽団
第94回定期演奏会(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

モーツァルト  交響曲第41番「ジュピター」
R.シュトラウス  交響詩「ドン・ファン」
R.シュトラウス  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」



演奏者(指揮者・ソリスト)

合同演奏: オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮: 小泉 和裕

感想・短評

今回から始まった「合同演奏」企画。今年は、オーケストラ・アンサンブル金沢の登場だ。今までいろいろな「寄せ集めオケ」を聴いてきたが、今回のような「合同演奏」という形は初めてかも。弦楽器が安定している大阪センチュリーと、同じく弦楽器に魅力があるオーケストラ・アンサンブル金沢なので、相乗効果が見込まれる。ただ、金管はどのようになるかがプログラムからも心配な唯一の点だ。

まずはモーツァルトのジュピター。モーツァルトの交響曲を聴くのは非常に久しぶりなだけに新鮮だった。管楽器・打楽器はオーケストラ・アンサンブル金沢が担当し、弦楽器はほとんどが大阪センチュリーという布陣。もう少し小規模でも良かった気がしないでもないが、非常に充実した演奏を聴かせてくれた。少し突出気味の金管が何となく古楽っぽかった。気に入ったのは第3楽章か。とても落ち着きのある演奏であったように思う。

後半は一転して華やかなR.シュトラウスの世界。一気に人数が増えたために迫力も十分。ドン・ファンは良かったのだが、ティンパニの音がちょっと硬すぎて趣味に合わなかった。とは言ってもいつもの大阪センチュリーにしては完成度は高かった。やはり合同演奏ということが緊張感を上げているのかも。「ティル・オイレンシュピーゲル」の方は、今ひとつに感じた。もちろん難しい曲だと思うが、アンサンブルの乱れがやけに耳についてしまったのが残念。CDでは何気なく聴いている曲だが、演奏者泣かせな曲なのが良く分かった。ホルンが何度か死んでいたのでその部分が課題だ。

話は変わるが、休憩中にロビーでくつろいでいると隣のテーブルに指揮者の岩城さんがやって来た。もちろんオーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督だから来ていたのだろうが、ごく普通にいたのでちょっとびっくり。さすがにサインをもらうのはやめたが、朝日放送の記者がきてインタビューなどを受けていた。その姿もごく自然だった。

またまた話は変わるが、今日は強行スケジュールだった。200回近い演奏会に行っているが、1日2公演のダブルヘッダーは史上初だ。15時から大阪・シンフォニーホールで大阪センチュリーの演奏会を聴いた後、すぐに京都に移動して、19時から京都コンサートホールでのゲイリー・バートン&小曽根真の演奏を聴きに行った。大阪センチュリーの演奏会が比較的早く終わったので余裕があったが、出来れば体力的にもダブルヘッダーは今後控えたい(日程を確かめずにチケットを取ってしまったので・・・)。

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