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2011年1月16日 大阪センチュリー交響楽団
京都特別演奏会(京都コンサートホール 大ホール)

演奏曲目および評価

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調「悲愴」op.74


演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ:小山実稚恵
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団
指揮:小泉和裕

感想・短評

今年最初の演奏会は、京都コンサートホールでのセンチュリーとなった。ほぼ満席という人気ぶりは、とても補助金のカットによって経営に行き詰っているとは思えない状況だ。

さて、今日のプログラムは久々にベタなものだが、今年最初の演奏会としては幸先の良いものとなった。まずはラフマニノフ。小山さんが弾くとなれば実に安心感があるため、何の文句もない。そればかりか、小泉さんの指揮も美しさを重視していたため、勢いに任せた演奏とは一線を画す出来栄えだった。特に第2楽章の美しさは特筆もので、クラリネットの持丸さんのソロを始め、全てが理想的に響いていたように感じました。小手先の劇性を排した実に純音楽のラフマニノフだったと思います。

小山さんのアンコールは、ラフマニノフの前奏曲より32-12。穏やかで心地良い演奏でした。

ラフマニノフのピアノ協奏曲とくれば、チャイコフスキーが続くのは定番中の定番。実はこちらの方を期待していたのだが、ラフマニノフの方がバランスは良かったかな?弦楽器に定評のあるセンチュリーなのだが、少し弦楽器の主張が弱かったように思う。金管や木管がしっかりしていただけに、そう思ったのかもしれない。第2楽章はちょっと眠くなったものの、お気に入りの第4楽章は納得の演奏でした。しかし、今日の聴衆はマナーが良かった。一心不乱に指揮マネをする野郎を除いて、アメちゃんをジャラジャラ言わせる人もなく、場の雰囲気をちゃんと読める人ばかりで、実に気持ちが
良かった。

最後にアンコールとして、「エフゲニー・オネーギン」からポロネーズが演奏された。ヴァイオリンのチューニングが甘い感じはしたが、それもまた良しってものかな(笑)。今年最初の演奏会はなかなか充実感のあるもので満足しました。

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