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2012年7月26日 日本センチュリー交響楽団
第173回 定期演奏会(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30
ブルックナー/交響曲第1番 ハ短調


演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ:小山 実稚恵
管弦楽:日本センチュリー交響楽団
指揮:小泉 和裕

感想・短評

ついに真夏に突入した感があるが、今日もホールまでの道のりは暑かった。それは大して影響してないと思うが、会場はよく入っていたとは言い難い。だいたい7割程度だろうか?ボリューム感のあるプログラムだけに、お得だと思うのだが。

今日はブルックナーを楽しみにしていたので、前半のラフマニノフは実はオマケ程度にしか思ってなかった。超難曲・名曲・人気曲の3番だけど(笑)。小山さんのピアノはいつ聴いてもダイナミックで爽快感がある。多少荒れようが、一本調子になろうがお構いなく鍵盤を打楽器と化していた。小泉さんはいつもながら淡白な指揮のためにオケも曖昧になるところもあった。前半は伴奏に徹していた感がありオケの存在感は希薄だったものの、後半はピアノとオケの格闘技となって楽しめました。前の座席の老夫婦が前のめりで聴くので、視界は最悪でしたけど。

さて、楽しみにしていたブルックナー。しかし実はあまり聴き込んでこなかった。というのも、今日の演奏会をすっかり忘れていて、気付いたのが2日ほど前だったからだ。ブルックナー好きでもさすがに1番はよく知りませんわ。そんな予習し切れていない耳にも今日の演奏が素晴らしいものであったことは疑いようもないものだった。センチュリーってこんなにブルックナー上手かったっけ?と思ってしまうほど、文句のない出来栄え。例によって小泉さんは淡々と指揮をするのだが、ブルックナーはそれで結構。逆に純粋な音楽として流れていました。オーケストラは金管を筆頭として、木管、弦楽器(特にヴィオラ)全てが有機的に連鎖していたようだ。大きなミスもなく、これほど美しいブルックナーを聴いたことは例にないかもしれない。大フィルに京響というブルックナーの先駆者が居るが、センチュリーも間違いなく関西でのブルックナー演奏の重要な一角を占めるに違いない。そう思った演奏会でした。

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