テレマン協会の主催による公演。大阪倶楽部は今回初めて訪れる場所だ。大正時代のレトロな建築物の4階にあるホールというか大広間という感じの場所が会場。音響的にどうか分からないが、その異色の雰囲気に驚いた。フラットなホールなので、イスを並べると演奏者が見えにくくなる上、柱もいくつかあるので、視界が良くない席も多い。
さて、今回の公演は「シャンソン」。クラシックは関係ないのか?と思いましたが、「シャンソン」とはフランス語で「ソング」の意味ということなので、つまりはフランス語で歌曲を歌うという企画なのだ。もちろん、シャンソンという歌曲ジャンルもフランスにはあるので、それらを時代とともに追っていくという内容なのである。一言にフランス歌曲といっても、時代によってかなり様相が異なることがよく分かる面白い企画だった。バロックがあまり得意ではないから、前半はフォーレやプーランクの歌曲が楽しく聴けた。しかし、一番面白かったのは後半の「現代のシャンソン」。まさによく思い浮かぶ「シャンソン」なのだが、シンフォニエッタ・TELEMANNや、ストンプ in KOBEの演奏が楽しくて、なかなか粋な大人の時間を過ごすことができた。
スライドで字幕も映し出してくれていたが、タイミングがむちゃくちゃだったのでほとんど参考にはなりませんでした。いつもとは違う場所で、いつもとは違う音楽を聴くのも良いものです。気持ちよく口ずさみながらホールを後にしました。
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