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コンサート名・公演名

2009年7月14日 フランス語で歌うシャンソン
(大阪倶楽部4階ホール)

演奏曲目および評価

◆バロックのシャンソン
ラモー/「ミューズたちの語らい」(チェンバロ・ソロ)
ゲドロン/「嬉しいことに、楽しいことに」
ランベール/「悩みがなければ恋はない」
リュリ/「帰っておいで、帰っておいで、愛の神達よ」
クープラン/「羽虫」(チェンバロ・ソロ)
◆近代シャンソン
ドビュッシー/「星の夜」「マンドリン」
フォーレ/「月あかり」
プーランク/「愛の小径」
◆現代シャンソン
「イタリア古典歌曲集」の「ピアチェ・ダモーレ」より「プレジー・ダムール」
「詩人の魂」「パリの屋根の下」「シャンゼリゼ通り」「パリの空の下」
「私の心はヴァイオリン」「幸せを売る男」「さくらんぼの実る頃」
「「バラ色の人生」「ラ・ボエーム」「枯葉」

演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴォーカル:泉由香、中津洋子、永海孝
ピアノ:十川千江子、ベース:中山良一、ドラム:山下嘉範(ストンプ in KOBE)
チェンバロ:吉田朋代
ピアノ:浜野りさ
アンサンブル:シンフォニエッタ・TELEMANN
指揮:延原武春
司会:今井由美

感想・短評

テレマン協会の主催による公演。大阪倶楽部は今回初めて訪れる場所だ。大正時代のレトロな建築物の4階にあるホールというか大広間という感じの場所が会場。音響的にどうか分からないが、その異色の雰囲気に驚いた。フラットなホールなので、イスを並べると演奏者が見えにくくなる上、柱もいくつかあるので、視界が良くない席も多い。

さて、今回の公演は「シャンソン」。クラシックは関係ないのか?と思いましたが、「シャンソン」とはフランス語で「ソング」の意味ということなので、つまりはフランス語で歌曲を歌うという企画なのだ。もちろん、シャンソンという歌曲ジャンルもフランスにはあるので、それらを時代とともに追っていくという内容なのである。一言にフランス歌曲といっても、時代によってかなり様相が異なることがよく分かる面白い企画だった。バロックがあまり得意ではないから、前半はフォーレやプーランクの歌曲が楽しく聴けた。しかし、一番面白かったのは後半の「現代のシャンソン」。まさによく思い浮かぶ「シャンソン」なのだが、シンフォニエッタ・TELEMANNや、ストンプ in KOBEの演奏が楽しくて、なかなか粋な大人の時間を過ごすことができた。

スライドで字幕も映し出してくれていたが、タイミングがむちゃくちゃだったのでほとんど参考にはなりませんでした。いつもとは違う場所で、いつもとは違う音楽を聴くのも良いものです。気持ちよく口ずさみながらホールを後にしました。

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