季節外れ(?)の夕立と雷の中、急いで会場に向かった。というのも始まりが少し早くて18時30分開演だったのだ。招待券をもらったものの、曲目がさっぱり分からなかったので全く予習ができなかった。。。会場はなんと超満員。関係者等がほとんどだと思うが。。。
最初の曲は「フィガロの結婚」からの二重唱。あまりの不調(?)さにびっくりした。何という不安定で元気のないアリアなことか。先が思いやられる感じだったのでその先はほとんど記憶にない。というか睡眠状態に入ってしまった(笑)。しかし、目が覚めたのはグラツィアーニが歌い出したときだった。ひと際本格的な歌唱力でホールを圧巻した。ほかの歌手との違いが歴然だったので一気に目が覚めた。
後半に入ってからはその他の日本人歌手も徐々に調子が出てきて楽しくなってきた。ヴェルディ「リゴレット」の四重唱なんかは演技も入りなかなかの熱唱となり、会場は歓声の渦に巻き込まれた。
しかし、本当の聴きものはやはり最後に演奏されたグラツィアーニによるナポリ民謡。おなじみの曲が目白押しで会場は熱狂的になってきた。「オ・ソレ・ミオ」「帰れソレントへ」「グラナダ」などなど持てる実力をフルに披露してくれたために、前半の気だるい演奏が嘘のように吹き飛んでしまった。
2002年コンサートカレンダーにもどる
|