シューマン
ドビュッシー
ラヴェル |
マンフレッド序曲
ピアノ協奏曲
夜想曲
ラ・ヴァルス |
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ピアノ:マリア・ジョアン・ピリス
女声合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団
指揮:クラウディオ・アバド |
【短評】 感想を書きます。
ちなみこの人たちにサインもらった。
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「圧巻!!」とはまさにこの時のためにある言葉なのだ。
「ラ・ヴァルス」 とてつもない重圧なサウンドとともに、ホールがワルツで揺れた。一頃、アバドの音楽作りに、何か物足りなさを感じていた私であったが、今夜はそんな気持ちを一掃してしまうすばらしい演奏であった。特に、管楽器のアンサンブルは見事なものであり、それを目の当たりにして、私自身、足が震えていた。
その前に演奏された「夜想曲」は、合唱をオケの中に分散させた効果 が十分に現れ、神秘的な空間を作り出した。
残念だったのは、ピリスを独奏に迎えたシューマン。ピリスのゆったりとした音楽作りと、明確なテンポを刻むアバドとの間に、微妙なズレが生じていたように思う。それでも、BPOのサウンドを余すところなく伝えた名演であった。
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