ソプラノ:大倉由紀枝 アルト:竹本節子
テノール:吉田浩之 バリトン:福島明也
合唱:京都バッハ・アカデミー合唱団
指揮:佐渡 裕
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【短評】 「第九・オブ・スィングジャズ」
佐渡氏の音楽造りは、古典的なものとはかけ離れ、、まるでジャズのようだった。
(第1〜3楽章)テンポの揺らし方がまるでスィング。佐渡氏もノリノリで指揮台の上で暴れまくる。(暴れすぎ!!)また、弦には特に力強い音を求めているようで、センチュリーの華麗な響きは失われていた。私自身、この解釈には共感出来なかったが、世間の第九とは明らかに違うものを聴かせてくれたことことには感謝したい。
第4楽章は、一転して、マーラーのような響きとなった。やはり、テンポをかなり変化させるのだが、ダイナミックレンジを大きくとり、劇的な仕上げとなった。福島氏をはじめとした独唱陣、合唱陣も張りのある歌声で好演。なお、この日は立ち見も出るほどの超満員でした。
【余談】
その1 クラリネット奏者が、第4楽章で一生懸命歌っていたのがおもしろかった。(もちろん、クラパートの無い所で。)
その2 開演前、タワーレコードに行ったのだが、ここには大阪フィルのメンバーがやけに多くいた。この日はフェスティバルホールで朝比奈氏の第九があったので、時間潰ししてたんだろうか? |