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1998年10月19日 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
(フェスティバルホール)

作曲者
演奏曲
評価
マーラー 交響曲第4番
交響曲第1番

ソプラノ/アンジェラ・マリア・ブラジ
指揮:ロリン・マゼール

【短評】 「マゼール 場外ホームラン!!」
やってくれましたマゼール。「巨人」で大爆発しました。冒頭より「ため」のある音楽を進め、テンポも自在に揺らす。そして、最終楽章、持てる力を一気に爆発させた。あれだけフェスティバルホールを鳴らす奴等はいない!!それにしても「弦」、特にヴァイオリンの音色はなんとも言えないぐらい艶やか。BPOの厚みある迫りくるような音色も見事だが、IPOのそれは、目の前にやさしく「ふわぁー」と浮き上がる。また、それでいて、力強いのだから、もう言うことはない。
 弦とは対照的に、交響曲4番では、木管、特にオーボエ、フルートの響きがいまいちであった。「巨人」では、軒並み奏者が交代して、深みある音色を奏でていたが、「奏者のレベルがこれほどまで違うのか。」と考えさせられた。4番は穏やかに作り上げられたが、打楽器群とのバランスに欠け、またソプラノのブラジの語り口も浅く、曲の持つ表情がうまく伝わらなかった。

【余談】 IPOの弦にはびっくりした。フェスであれだけきれいな音をだせるなら、シンフォニーではどうなるんだろう。今度きたら是非いってみたい。1500円のパンフは詐欺だ。中身が全然無い。BPOとは歴全の差。

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