シューベルト |
交響曲第8番「未完成」
交響曲第7番「ザ・グレイト」 |
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◎
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【短評】 朝比奈氏にしては珍しく抑制の利いた演奏。特にザ・グレイトでは、大作にも関わらず、だれることなく、軽快なテンポと張りのある演奏で、とても聴きやすく感じた。弦は実に重圧。朝比奈サウンドは弦にうまく表現された。管も弦とのバランスを崩すことなく総じて好演。それでも、クラリネットとホルンの個人技の低さはどうしょうもないが、トールバランスとしては成功していた。一方の未完成は渋く、質素な演奏に感じた。美しさとはかけ離れた、枯れの心境だったのだろうか。
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