2010-2011のシーズン最初の定期演奏会。佐渡さんの惑星も魅力だが、前半の武満徹も注目なのだ。会場は相変わらず満席でPACの人気ぶりを思い知らされる。なんでこんなに入るんだろう。
開演前に佐渡さんからプログラム解説があったので理解しやすかったが、前半の武満徹は赤青黄緑白の5色がキーになっていた。ソリストのパーカッションも5人(5色)だ。4階席最後列なので言われるまで気がつかなかったが、舞台から4階席に向けて5色のリボンが2対渡されていた。舞台上は数多くの打楽器がシンメトリーに配置されており、いろんな意味で始まる前からワクワクする演出だった。そんな見た目の面白さとは裏腹に、音楽は哲学的でムズカシイ。パンフレットに書かれていた副題は想像だにできなかった。睡魔とオトモダチになったのは言うまでもない。
後半は壮大な「惑星」。滅多に聴けないとはいいながらも、生で聴くのは今回で4回目にもなる。佐渡さんの指揮はこれまでの中でも最も特徴のあるものだった。なにしろテンポが遅い!火星の終結部はしつこいほどの引っ張り具合だった。まさにライブならではともいえる。個人的に気に入ったのは土星と天王星かな?文句なんぞない出来でした。面白かったのは最後の海王星。女声合唱が加わるが、その合唱の位置が、4階席後部のロビーだった。突然扉が空いて明るくなったので良く分かった。3階席よりも下層の人たちにはまさに「天上の声」として響いたことだろう。4階席の人にとっては間近に聞こえる合唱という感じでした・・・
定期演奏会ではあるが、オープニングだからかアンコールが演奏された。ホルストつながりで珍しい曲を2曲ほど。
ホルスト/吹奏楽のための第2組曲より第1楽章
ホルスト/セントポール組曲より第1楽章
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