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2012年9月28日 いずみホール音楽講座 作曲家・西村朗が案内する クラシック音楽の愉しみ方V
「ウィーンの奇跡〜アマデウス、ルートヴィヒ&フランツ」(いずみホール)

演奏曲目および評価

モーツァルト/ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K. 457
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 op.59-3「ラズモフスキー第3番」より第1・3・4楽章
シューベルト/歌曲集「冬の旅」より〈第1曲:おやすみ〉〈第5曲:菩提樹〉〈第曲:春の歌〉〈第24曲:辻音楽師〉

演奏者(指揮者・ソリスト)

講師:西村朗(作曲家、いずみシンフォニエッタ大阪音楽監督、東京音楽大学教授)
演奏:いずみシンフォニエッタ大阪・アンサンブル
ピアノ:碇山典子
ヴァイオリン:中島慎子
ヴァイオリン:佐藤一紀
ヴィオラ:竹内晴夫
チェロ:林裕
バリトン:小玉晃
ピアノ:パブロ・エスカンデ

感想・短評

なんと500円!これだけ先に言っておきます。西村さんの楽しい解説が聞けるだけでなく、演奏まで含めてこの価格なのだから驚きの企画です。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト。何気なく聞いている作曲家ですが、西村さんの話を聞くことで接し方が変わってきそうなくらい、これまでの印象と変わりました。ちょっとベートーヴェンに傾倒しすぎな面もありましたが。。。特にザルツブルグ、ウィーン、ボンなどゆかりの地を巡ったことがあるだけに話が情景をもって聞けたことが大きかった。

演奏の方は、おおむね満足なものでした。モーツァルトのピアノソナタは旋律の流れが少しギクシャクしていて、あまりモーツァルトらしい心地よさが感じられなかった。全体的に平坦な感じもしたため、眠気が徐々に襲ってきた。ただ、西村さんの思い付きで、ベートーヴェンのピアノソナタの第1番、第5番、第8番「悲愴」を即興的に弾かされていたので眠気は和らいだ(笑)。モーツァルトのソナタとの関連性がものすごく分かって驚きでしたが、急に言われて弾ける碇山さんも驚きでした。さすがプロ。

カルテットは全曲でなかったのと、旋律が明確ではなくなるほどヴァイオリンが入れ込んでいたのは残念でしたが白熱の演奏でした。ちょっと第1ヴァイオリンの中島さんの演奏スタイルは好きにはなれませんでしたけど。盛り上がりました。

最後はシューベルトで5曲の歌曲。声量豊かでとても安心できる歌声でした。

解説を聞くと聞かないでは、楽曲の聴き方が大きく変わることを痛感した。やっぱり、ちゃんと勉強しないと音楽は分かりませんね。ソルフェージュとまでいかない

までも、作曲家の意図は知っておくべきだと思いました。

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