あまりにも遅れそうだったので、走ってホールに向かったため、息が上がった状態で開演を迎えた。ひぃぃ。室内楽の演奏会は度々行っているが、比較的聞き覚えのない曲が多いので眠くなることが多い。しかし、演奏は読売テレビで6月20日深夜に放送するらしく、カメラが構えられていた。座席は前から3列目だったので、下手すると映りかねない位置だ。寝てたらマズイ! 今日の演奏は、第4回大阪国際室内楽コンクールの第2部門で優勝した「ジュピター・トリオ」。ピアノ三重奏というジャンルはあまり聞かないので、今日の演奏も初体験である。
1曲目はモーツァルト。非常に繊細でおとなしい演奏。ちょっとボリューム不足に感じた。ヴァイオリンはきれいながらも静かに奏で、チェロはいい音を出してはいたが聞き取りにくい。ピアノはちょっと癖があるのか? モーツァルトにしては流暢なものとは言い難かった。特に特徴を捉えられずに終わってしまった。
2曲目はベートーヴェン。作品番号1番なので、ベートーヴェンらしくはなかったが、曲としてはとてもユニークだった。特に第3・4楽章は面白い。演奏の方も後半になるにつれて尻上がりに楽器がよく鳴り出した。
力を温存させていたのは後半のドヴォルザークのためだったようだ。冒頭から強烈なチェロの旋律。そのあとに現れるドヴォルザークらしい民族的な明るく楽しい旋律。前半がウソのように楽器が歌っていた。楽章の区切りが不明確な曲だったが、演奏も良かった上に、かなり楽しい曲だったので非常に楽しめた。
アンコールは次の3曲
岡野 貞一 ふるさと
森山 良子 この広い野原いっぱい
ラヴェル ピアノ三重奏曲第1番〜第2楽章
しかし、ピアニストの髪型には驚いた。ショートの上に、なぜにヒョウ柄? どのように染めたかも興味深いところだが、舞台上であの頭はちょっと異質な存在だった。
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