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2013年9月2日 クラリネット三重奏の夜
(カフェ・モンタージュ)

演奏曲目および評価

モーツァルト/クラリネット三重奏曲「ケーゲルシュタット」
シューマン/おとぎ話
クルターク/R. シューマンへのオマージュ

演奏者(指揮者・ソリスト)

クラリネット:小谷口直子
ヴィオラ:小峰航一
ピアノ:塩見亮

感想・短評

京都丸太町の住宅地の中にあるカフェ・モンタージュ。初めて足を運ぶのだが、ここは京都市交響楽団のメンバーを招いて室内楽の演奏会をよく開催しているらしい。今回もなじみ深いメンバーでの演奏会である。コンクリート打ちっぱなしの質素かつモダンなカフェも、夜は椅子を並べてライブホールに変わっていたようだ。よく入っても50人ほどなので、間近に聴くことができるので常連となっている人の意味もよく分かる。1時間で2000円というコンパクトさも良いのだろう。強いていえば、簡単な料理でも味わえればよかった。

演奏の方は後半になるにつれて面白かった。モーツァルトはデッド気味の場所ではちょっと聴きづらい気がする。宮廷や教会、サロンがモーツァルト音楽の場なのでもう少し響きが欲しいです。演奏自体は何も難はありませんでしたよ。続くシューマンは予習していった曲を間違えたのでちょっと驚いてしまいましたが、タイトルとは印象が違ってエキサイティングで室内楽の醍醐味が味わえました。小谷口さんも元気でした。

やはり生で見てナンボなのは現代曲です。クルタークは突拍子もない現代曲というわけでもなかったですが、見て楽しい聴いて楽しい曲でした。こういう曲になると小谷口さんは生き生きとします。一番印象に残ったのは塩見さんがかなり入れ込んでいたこと。こういう曲が好きなんですね。とても曲にはまり込んでました。アンコールは、ブルッフ「8つの小品」から第2曲。こちらもなかなか情熱的な曲で良かったです。

クラリネット、ヴィオラ、ピアノという珍しい編成の曲を集めた演奏会はそんなにないと思うので(というか、今日と同じプログラムになってしまうのでは?)、小さな場所で聴けたのは収穫でした。演奏会後は恒例らしいが、ワインなどのドリンクサービスの懇談会でした。小さなカフェならではの計らいですね。昼も行ってみたくなるカフェでした。

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