やっぱり。平日の公演でしかも開演時間が早い(18時30分)ので、7割程度しか入ってませんでした。とても安価で華麗なプログラムなのにもったいないです。ローマ三部作はあまり聴く機会がないと思いながらも、実際に聴くのはこれで3回目。単品での演奏は他にも聴いているから、比較的演奏機会が多い曲なのかも・・・
さて、いきなり「ローマの祭り」からスタート。全く聴く態勢に入っていなかったために体も心も曲についていけなかった。。。おまけに、2Fサイドの席は反響が大きいのか、やたら各楽器が混音してしまい、旋律が不明確で戸惑ってしまった。でも、金管の別働隊を3階席(ボックス状になっているところ)に配置していて、上方から聞こえてくる金管の伸びやかな音色は効果的でした。第2曲「五十年祭」でのクラリネットとファゴットのデュオは騒々しい曲のオアシスだった。第4曲「主顕祭」で特筆すべきは、エキストラで入っていた大フィルのクラリネット奏者ブルックス・トーンさん。全く耳に障ることのない美しいSクラでした。そんな木管セクションの健闘がありながらも、打楽器陣はちょっと頑張り過ぎ状態。エキストラが多かったからいつもと違ったのだろう。最後はテンポアップし過ぎで、半崩壊のままフィニッシュ。以前聴いたほどの快演(2002年の京響)ではなかったものの、個人技が楽しめた演奏でした。
2曲目は「ローマの噴水」。1stを吹いたブルックスさんのクラリネットと高山さんのオーボエの掛け合いが前半最大の聴き所。柔らかな音色の中にも、しっかりと芯が通っていた。菊本さんのトランペット、シャレールさんのコールアングレなど、聴き所も多く全般的に上手い演奏だったと思うが、あっさり終わってしまう曲なので、どうでもいいところが妙に気になってしまった(鉄琴や鐘が微妙に速かったところとか・・・)。
最後は「ローマの松」。これまで数々の演奏を聴いているだけに、ちょっと慣れ気味。それでも昨年の演奏よりも良かったと思うのが、金管の爽快な響き。特にトランペットの華やかさは他のオケには負けませんね。やっぱり注目は第3曲「ジャニコロの松」のクラリネットソロ(オーボエも)。小谷口さんの優しい音色には聴衆も聴き入ってました。ちょっと慎重に吹いていたのか、窮屈な感じがしたのがもったいないところ。いつも聴衆の反応を見るのが面白いのだが(笑)、小鳥のさえずりは、録音と水笛のハイブリッドだった。最後の「アッピア街道の松」はさすがに手馴れた演奏で、堂々たるモノ。ただし、相変わらず打楽器が存在を主張しすぎで、ドラなんかは往年の大フィルを思わせるブッ放しようだったのは、ちとやり過ぎか。
アンコールはこれまた良かったです。こういう小品も京響は上手いです。
プッチーニ 歌劇「マノン・レスコー」より間奏曲
大友さんの指揮は中庸だったのが良くもあり、悪くもあった。有名曲(人気曲)なので、ちょっとした仕掛けを期待してしまうのは贅沢な要望なんだろうか???
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