京響が近年力を入れている子どものためのオーケストラ教育シリーズ。子ども向けということで大人は控えておこうと思って1度も行ったことがなかった。しかし、ロザンがナビゲートするのを見てみたかったので、今シーズン最後のオーケストラ・ディスカバリーを覗いてみることにした。ロビーでは楽器体験などもあると聞いていたが、今回は体験ではなく、ピアノロールの実演を行なっていた。初めて聴いたのだが、普通のピアノと音色が何ら変わらないんですね。ある意味驚きました。
会場内はほぼ満席に近い。意義もよく伝わっていて好企画だと思う。さすがに「こどものための」というだけあって親子連れがほとんど。演奏中も立ち上がってウロウロしたり、落ち着かない子どもたちがいるのは仕方ないか。。。騒ぐ子がいなかったのが救い。
演奏に関しては企画の内容上、大味にならざるを得ないものだったが、バーンスタインは聴き所満載でした。打楽器の紹介ばかりされていたので、リズムにぎこちないところがあったのは否めないが、昨年の定期でも取り上げているだけに堂々とした演奏でした。演奏はもちろん楽しめましたが、やはり楽しかったのはロザンと高関さんのやり取りでした。お堅い感じの高関さんだと噛み合うのか?と思ってましたが、なかなかツボを押さえたお笑いが成立してました。おそらく演奏会でこれだけ笑ったのはこれが初めてでしょう。
トークと笑いの間に演奏をするというのは、集中力という点からするとかなり難しいのではないだろうか?ただ、この企画は音楽教育の観点からも、裾野を広げるという観点からも続けて行ってもらいたいと思う。
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