意外にも珍しいストラヴィンスキー特集。実にミッキーらしいプログラムだ。ストラヴィンスキーのCDを結構持っているはずなのだが、3曲中1曲しか手元にはなかったのだから今回の選曲のマニアックぶりが分かるだろう。それでも、最近の京響の快進撃もあり、プログラムの割には会場の埋まり具合は良い。
最初のハ調の交響曲はストラヴィンスキーらしくはなく、ちょっとフランスの香りのする軽快で小気味の良い曲だった。鋭すぎにならなかったところがミッキーの貫禄といったところでしょう。オケも全般的に余裕が感じられる演奏で、実に安心感がありました。
2曲目のヴァイオリン協奏曲は古典的な旋律が特徴の曲だったが、オケのうまさは際だったものの、眠気には勝てなかったなぁ(笑)。ヴァイオリンの郷古さんは第1楽章こそオケとの噛み合いが微妙だったが、第2楽章からは素晴らしい妙技を聞かせてくれたと思います。しかし眠気のために記憶が。。。
最後の交響曲は唯一予習していった曲なのだが、始まるや否や、予習していったベルリン・フィルの録音と遜色ない、というか凌駕するほどの貫禄で驚いてしまった。充実しすぎでしたねぇ。贅沢を言えば、弦楽器がもう少し底力があればと思いましたが、そんなのは些細なことでした。いやー、最後まで気の抜けない大演奏でした。ミッキーも大興奮するほどの満足ぶりだったのがすべてを物語っていた。
終演後にレセプションがあったのだが、体調が完全ではなかったため残念ながら参加できなかった。それでも満足感に満ち満ちて帰途につくことが出来たのは大きかった。
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