新シーズンに入って最初の演奏会。今回のスプリングコンサートは大阪市音楽団との合同演奏。日本を代表するブラスセクションのコラボということで満席となっていた。先日、京都市交響楽団は来年度にヨーロッパ公演を行なう発表があったばかりで、話題性満載の演奏会だった。
前半は吹奏楽プログラム。私はあまり詳しくないので、世の吹奏楽との良し悪しは分からない。ただ、言えるのは、上手いだけではなく音楽性に長けていることだ。当然、派手さや勢いに任せたような演奏ではない。各パートの持ち味を生かした聴きごたえがあったように思う。特に感じられたのが、「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」の第2曲。吹奏楽とは思えない素晴らしい音色に聴き惚れました。
後半はオーケストラメインのプログラム。「ガイーヌ」はまぁ、そんな感じ。有名な「剣の舞」は実に淡々としてました(笑)。アンコールなどで演奏される場合はこれでもかと超絶技巧を繰り出して熱狂するのだが、機械的なテンポであっさりとしたもんでした。スマート過ぎないか?中高生の吹奏楽部員への模範演奏に徹していたのかな???
最後は華麗に「ローマの松」。1月に熱狂的な演奏をPACで聴いたばかりだが、演奏技術、表現、迫力のいずれをとっても、京響の演奏は格が違います。絶対に譲れないのは第3曲のクラリネットソロでしょう。小谷口さんのソロが聴きたくて足を運んだ訳ですから。なぜか、京響で「ローマの松」を聴くときは合同演奏になっている気がする(2005年はプラハ響との合同)。その時初めて小谷口さんのソロに耳を奪われた記憶がよみがえる。第4曲はオルガン前の8名の別動隊も炸裂して豪華絢爛なフィナーレ。手放しで喜べなかったのは指揮かな。。。ボストックは指揮者として有名ではあるのだが、いかんせん手堅過ぎる。吹奏楽ではそれでもいいのかもしれないけれど、多種多様な楽器のあるオーケストラとなると、細かなバランスやテンポや強弱などでニュアンスが変わるはず。もっと面白みが欲しかったですね。演奏が良かっただけに。
アンコールは吹奏楽の曲かと思いきや、マニアックな曲でした。。。まぁお気に入りなのでしょうか?
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