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2010年11月21日 京都の秋音楽祭クロージングコンサート「ミュージック・フリー」
(京都コンサートホール 大ホール)

演奏曲目および評価

1 オープニング〜ドラマティック・オペラ!
J.シュトラウス2世/歌劇「こうもり」より
ビゼー/歌劇「カルメン」より“序曲”“女工達の合唱”“ハバネラ”“闘牛士の歌”“行進と合唱”
ヴェルディ/歌劇「椿姫」より“乾杯の歌”

2 オルガンって楽しい!
みんなのための楽しいオルガン案内〜京都コンサートホール編〜
J.S.バッハ/トッカータとフーガニ短調 BWV565
J.S.バッハ/コラール「目覚めよと呼ばわる声がする」BWV645
ボヴェ/日本三景より「赤とんぼ」による瞑想曲
ヴィドール/トッカータ

3 超ハイブリッド・サウンド!

ハイドン/オラトリオ「天地創造」より
シャイト/カンツォン
ネリベル/4本のトロンボーンのための6つの小品
ホルノフ/4本のトロンボーンのための組曲
グルチンスキー/4本のトロンボーンのためのパルティータ
ワーグナー(川上肇 編)/歌劇「タンホイザー」より“巡礼の合唱”“大行進曲”

4 スペシャル・プレゼント!
モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第25番 ト長調 K.301(293a)
モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第30番 ニ長調 K.306(300i)

5 おめでとう!ショパン200歳
ショパン/ピアノ協奏曲第1番 ホ短調

6 フィナーレ〜華麗なる映画音楽!
J.シュトラウス2世/美しき青きドナウ(「2001年宇宙の旅」)
ローザ/「ベン・ハー」〜プレリュード
ロータ/「ロメオとジュリエット」
ジャール/「ドクトルジバコ」〜プレリュードとララのテーマ
ジャール/「アラビアのロレンス」序曲
ラヴェル/ボレロ(「愛と哀しみのボレロ」)

演奏者(指揮者・ソリスト)

【1】大西奈々(椿姫)、北村敏則(アルフレード)、馬場菜穂子(カルメン)、西村明浩(エスカミーリョ)
 管弦楽:京都市立芸術大学アカデミーオーケストラ
 合唱:京響市民合唱団
 指揮:増井信貴

【2】 オルガン:小榑由布子
 ナレーション:中嶋康子

【3】 演奏:ハイブリッド・トロンボーン四重奏団
 (呉信一、岡本哲、新田幹男、小西元司)

【4】 バロックヴァイオリン:ジュリアーノ・カルミニョーラ
 フォルテピアノ:矢野泰世

【5】 ピアノ:佐藤美香
 管弦楽:京都市交響楽団
 指揮:竹本泰蔵

【6】 管弦楽:京都市交響楽団
 指揮:竹本泰蔵

感想・短評

お得な演奏会、そして忍耐の演奏会、それがミュージック・フリー。6時間の長丁場なので体力的にもキツイのだが、当日は風邪を引いてさらにキツイ状況に。。。意識が遠くにあることが多かったですが聴き切りましたよ。

最初は観客もそれほど多くなかったのが意外だった。みんな全部聴くんだと思ってましたが、紅葉真っ盛りの京都なので仕方ないのかな?オープニングは学生によるオーケストラ。なんでなんで、演奏技術は申し分ないほどウマイ。ただ、もっと若々しさが欲しかった。それが学生オケに求められていることだと思うので。指揮者にもあまりついていってなかったし。歌手陣はカルメンの馬場さんが際立って上手かった。アンコールは、ヘンデル/メサイアより「ハレルヤ」

第2部はオルガン演奏。解説付きだったのがとても勉強になった好企画。オルガニストの技術も高くていい音楽が聴けました。第3部のハイブリッド・トロンボーンも確かな技術が安心の演奏を生む。ウマイですねぇ。トロンボーンだけでここまで聴かせる団体は他に知りません。

第4部はこういう企画にしては大物奏者を呼んだものだ。バロックヴァイオリンの名手カルミニョーラによるモーツァルトの2曲。控えめな音量のために物足らなさもあったが、フォルテピアノによる伴奏なのでバランスはいいのだろう。「鬼才」と呼ばれるのも納得の特徴のある演奏でした。さらりと弾く割には音色が鮮烈なのがまぶしかった。

第5部はショパンのピアノ協奏曲。正直飽きた曲なのだが、ピアノの佐藤さんがしっかりした演奏を披露してくれたので引き込まれました。さすがにショパンコンクールで成績を残しただけのことはあります。思わぬ立派な演奏で得した感じでした。

最後の第6部は時間も押しに押しての映画音楽特集。「みなさんおなじみの・・・」という紹介を何度もしていたが、1つとして知らない映画ばかりだったので馴染みはなかった。。。ボレロは当然知ってますが。当たり前ですが、オープニングの学生オケとはやはり各の違いを感じる京響の演奏でした。

予定時刻を30分押してのミュージック・フリー。来年は万全の体調で望みたい。ビールも飲みたいしね。

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