お得な演奏会、そして忍耐の演奏会、それがミュージック・フリー。6時間の長丁場なので体力的にもキツイのだが、当日は風邪を引いてさらにキツイ状況に。。。意識が遠くにあることが多かったですが聴き切りましたよ。
最初は観客もそれほど多くなかったのが意外だった。みんな全部聴くんだと思ってましたが、紅葉真っ盛りの京都なので仕方ないのかな?オープニングは学生によるオーケストラ。なんでなんで、演奏技術は申し分ないほどウマイ。ただ、もっと若々しさが欲しかった。それが学生オケに求められていることだと思うので。指揮者にもあまりついていってなかったし。歌手陣はカルメンの馬場さんが際立って上手かった。アンコールは、ヘンデル/メサイアより「ハレルヤ」。
第2部はオルガン演奏。解説付きだったのがとても勉強になった好企画。オルガニストの技術も高くていい音楽が聴けました。第3部のハイブリッド・トロンボーンも確かな技術が安心の演奏を生む。ウマイですねぇ。トロンボーンだけでここまで聴かせる団体は他に知りません。
第4部はこういう企画にしては大物奏者を呼んだものだ。バロックヴァイオリンの名手カルミニョーラによるモーツァルトの2曲。控えめな音量のために物足らなさもあったが、フォルテピアノによる伴奏なのでバランスはいいのだろう。「鬼才」と呼ばれるのも納得の特徴のある演奏でした。さらりと弾く割には音色が鮮烈なのがまぶしかった。
第5部はショパンのピアノ協奏曲。正直飽きた曲なのだが、ピアノの佐藤さんがしっかりした演奏を披露してくれたので引き込まれました。さすがにショパンコンクールで成績を残しただけのことはあります。思わぬ立派な演奏で得した感じでした。
最後の第6部は時間も押しに押しての映画音楽特集。「みなさんおなじみの・・・」という紹介を何度もしていたが、1つとして知らない映画ばかりだったので馴染みはなかった。。。ボレロは当然知ってますが。当たり前ですが、オープニングの学生オケとはやはり各の違いを感じる京響の演奏でした。
予定時刻を30分押してのミュージック・フリー。来年は万全の体調で望みたい。ビールも飲みたいしね。
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