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2003年4月3日 延原 武春のオーボエが歌う
(ザ・フェニックスホール)

演奏曲目および評価

シューマン  「3つのロマンス」
シューマン  「女の愛と生涯」
プーランク  オーボエ・ソナタ
ドビュッシー  「鐘」「美しき夕べ」
フォーレ  「月の光」「ネル」「夢のあとに」

演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ: 高田 泰治
オーボエ: 延原 武春

感想・短評

久々のフェニックスホール。ここは室内楽向けのこじんまりとした良いホールだ。開演前にうろうろしてみたが、廊下に数多くのギヤマンの原画が多く展示してあったりと、意外と見どころも多いホールだ。

本日は延原さんといっても、いつものテレマンのオケを指揮するわけではなく、オーボエ・ソロのリサイタルである。古楽オーボエと、モダンオーボエの2本を使い分けながらの演奏なので、違った音色も楽しめのんびりと聴くことができた。ただ、ホールが小さいため 残響はあまりなく、ただでさえひ弱なオーボエの音がさらに窮屈に聞こえてしまった。また、残響がデッドだとミスが目立ってしまうのもちょっと・・・また、伴奏のピアノがもの足らなく、ただ伴奏をしているといった印象を受けた。もう少し主張がないと掛け合いが面白くない。

今日のプログラムが楽しいところは、歌曲をオーボエで演じるところ。非常に優しいオーボエの音色が、まさにシューマンの歌曲を聴いているような錯覚にさせるのだから不思議だ。

一番期待していたのはプーランクなのだが、ちょっとこの超絶技巧にはついて行っていなかったです。。。かなりミスや落ちが多くてハラハラして聴いていなければならなかった。ハラハラして聴くプーランクはねぇ。しかし、しり上がりに調子が良くなり、後半のプログラムは非常に充実していた。特にドビュッシーは素晴らしく、フォーレの「月の光」なども良かった。

アンコールでは、サティ「ジムノペディ第1番」カッチーニ「アヴェ・マリア」などが演奏されたが、どちらもかなり良かった。

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