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コンサート名・公演名

2001年7月2日 大阪フィルハーモニー交響楽団
伊部恭之助氏を偲ぶコンサート(大阪フィルハーモニー会館)

演奏曲目および評価

バッハ  管弦楽組曲第3番より「アリア」
ドヴォルザーク  交響曲第9番「新世界より」
ベートーヴェン  交響曲第7番より第2楽章*



演奏者(指揮者・ソリスト)

指揮: 外山 雄三
*指揮: 朝比奈 隆

感想・短評

元・大フィル理事長の追悼コンサート。初めて大フィル会館に足を運んだ。練習場なのだが、一見体育館のような作り。もちろん立派なのだが。

さて早速曲の方なのだが、バッハの「アリア」は弦をうまく響かせており実に心地よかった。ただ、人間味が無いというか、機械的な演奏になっていたように思ったので、最上の出来とまではいかなかったのではないか?若干早めのテンポ設定が影響していたのか。

問題は「新世界より」。これはいただけなかった。特に追悼コンサートだという場からしても非常にそぐわない演奏であった。原因は外山氏のテンポ設定。超快速の疾走するドヴォルザーク。これほどまでに無茶な早さの新世界は聴いたことがない。第4楽章などは唖然とするばかりであった。早すぎたのでなんにも覚えてない(笑)。とにかく入れ込み過ぎか。朝比奈氏は「外山氏の熱演」と評していたが、熱演と言うよりも「暴走」である。楽しくはあったが・・・

対照的にテンポをゆったりと構え、非常に堂々と「巨匠」の貫禄を聴かせていたのが、朝比奈氏のベートーヴェン。本人は自分の追悼に演奏して欲しいとも言っていた曲。それだけにこの曲への思い入れは深い。第2楽章だけとは言わず、全曲演奏して欲しかったくらいの出来であった。何度も指揮を執っている曲なので流ちょうに心から演奏しているといった感想。

今週末は外山氏が振る京響にいく予定なのでちょっと心配・・・

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