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2003年3月13日 大阪フィルハーモニー交響楽団
第366回定期演奏会(フェスティバルホール)

演奏曲目および評価

ブラームス  ヴァイオリン協奏曲
R.シュトラウス  家庭交響曲


演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴァイオリン: ジョルジュ・パウク
指揮: ジェイムズ・デプリースト

感想・短評

320回にも及ぶフェスティバルホールでの最後の定期演奏会。来シーズンからは音響の良い、ザ・シンフォニーホールに拠点を移すため聴き納めである。私が初めてフェスティバルホールで聴いたオーケストラは大フィルだった(初めての大フィル体験)。その時の演奏が、朝比奈氏指揮のR.シュトラウスのアルプス交響曲だった。今回、フェスティバルホール最後の定演もR.シュトラウスだから奇遇なものである。

まず1曲目のブラームスから。ソリストは名手パウク。数々の主要コンクールで優勝を収めた人だけに演奏の方にも期待がかかる。オケはいつもに増して低弦がしっかりしており、伴奏としては心地よい骨格ができていた。ソリストに話を戻すと、確かに名手だけありうまいのだが、それ以上にミスが多いのである。最近の若手演奏家をよく聴いているので超絶技巧には聞きなれてしまっているのもある。ただそのミスを年の功をして得られる深みと一級の楽器がカバーしていたという感じだ。最近はなかなか聴くことができない往年のヴァイオリニストであり、SP盤から流れてくるような感覚に浸りながら聴いた。アンコールで1曲披露してくれたが、これもノイズが目立ちかなり気になった(曲は忘れたがバッハの曲)。

R.シュトラウスは大フィルとしては最高レベルの快演だった。FM放送の収録があったことも大きいと思うが、いつも以上に緻密で細かな作りがうまく表現されていた。いつもであれば勢いに任せてごまかされるときがあるのだが、デプリーストの明確なタクトの元、各パートが自主的に掛け合いながら競っていた。前回の定演に引き続き、金管の調子が良い。大フィルといえば金管が弱いというのが常だったが、このところは違う。今日もR.シュトラウス特有のハリと艶が要求される演奏を難なくこなしていた。また、木管もいつもより頑張っていた。特にオーボエやコールアングレ、バスクラなどが良い音を出していた。唯一難点はパーカッションである。ティンパニがひ弱過ぎるのである。以前はヤメテクレと言いたいほど鳴らしまくっていて迷惑だったのに。。。終盤、金管が若干死んでいたものの、勢いが衰えることなく華麗に曲は閉じられた。

前回デプリーストの指揮を聴いたときはかなり気に入らなかったが、今日の指揮は非常に良かったと思う。さて、次回からは拠点をザ・シンフォニーホールに移す大フィル。これからどういう音を聴かせていくのか楽しみになってくるような今日の演奏会だった。

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