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2009年12月12日 大阪フィルハーモニー交響楽団
KEIBUN第九2009(滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 大ホール)

演奏曲目および評価

ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調 op.125

演奏者(指揮者・ソリスト)

ソプラノ:増田朋子
アルト:小林久美子
テノール:竹内公一
バス:萩原次己
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
合唱:KEIBUN第九合唱団2009
指揮:小林研一郎

感想・短評

毎年恒例にしている「KEIBUN第九」コンサート。ここ近年はオーソドックスな公演となってましたが、今年はコバケンが登場ということで期待も大きく、チケットも完売だったそう(空席はありましたが)。15年ほど前に9年間タクトを取っていたらしいが、びわ湖ホールへの登場は初めて(実際マエストロはびわ湖ホール自体初めてみたいでした)。プログラムは第九が1曲だけという挑戦的なものだが、その代わりというわけか、コバケンのレクチャートークが始めに行われた。ピアノを弾きながらの曲解説だったので興味深かった。途中で急に合唱団にあるフレーズを歌わせたりというイレギュラーなこともあったので、緊張感があって面白かったのではないかな?(笑)

肝心の第九演奏の方は、これまで聴いた中でも上位に入る「面白さ」でした。やっぱりコバケンはユニークです。よく「炎のコバケン」といわれてますが、今回の演奏に関しては力で押す演奏ではなく、実によく曲を噛み砕いて消化した演奏だったように思います。第4楽章で大合唱団が控えているためか、意外にテンポもゆっくり目で見通しが良かった。適度な起伏や間があって面白い演奏でした。ただ、オーケストラの調子は今一つ良くなかった。金管のミスやアンサンブルの乱れが続出していました。そんな中、気を吐いていたのはティンパニ。強烈なアタックで要所要所をしっかり締めてくれてました。ここまで激しいティンパニを聴いたことはないくらい。。。

やはり第4楽章が想像以上に良かった。300人にもなる大合唱団なので質的なことは要求できないのだが、コバケンは容赦なく高度な指示を合唱団に飛ばしていた。それに必死に食いついていた合唱団がまたエライ。よくもまぁ、あの細かい指示通りに歌えたもんだ。。。ちょっと感心してしまいました。フィナーレはまさに炎のコバケンとなり、会場は熱狂の渦に飲み込まれました。

コバケンが登場するということで大きな期待がされ、それにちゃんちゃんと応えてくれるコバケンはやっぱりスゴイわ・・・

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