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2011年12月15日 大阪フィルハーモニー交響楽団
《スペシャルライブ》吹奏楽meetsオーケストラ 下野竜也×エリック・ミヤシロ
(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

バーンズ(中原達彦編曲)/アルヴァマー序曲(管弦楽版)
コダーイ/ハンガリー民謡「孔雀」による変奏曲
映画「スター・トレック」のテーマ*
J.S.バッハ/シシリアーノ*
真島俊夫/3つのジャポニスム(管弦楽版)
ヤン・ヴァン・デル・ロースト(中原達彦編曲)/カンタベリーコラール(弦楽合奏版)
ホルスト/組曲「惑星」より“木星”

演奏者(指揮者・ソリスト)

トランペット:エリック・ミヤシロ*
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:下野竜也
監修:丸谷明夫(淀川工科高等学校吹奏楽部顧問)

感想・短評

いやー。面白い演奏会でした。吹奏楽にはあまり興味がないのだが、安い上にチケットが売れ残っていたので行ってみました。しかし、なんのなんの。会場は学生が7〜8割を占めていてほぼ満員状態でした。制服だらけなので客席は黒々としていましたわ。大の大人が安い席を陣取って聴くのはちょっと忍びなかったかな?

曲目はクラシック慣れしている目で見ればマニアックな感じだ。最初の曲なんかは、おなじみの超有名曲らしいが、初めて聴く曲だった。吹奏楽の曲をオーケストラに特別に編曲したらしい。下野さんのオーダーは、ベートーベンの交響曲第1番と同じ編成でということらしかった。いつもながらにこだわりの下野さんです。

2曲目は久々に聴くコダーイだ。丁寧な演奏でしたが、民族的な様相が薄くてもの足らない感じでした。「スタートレックのテーマ」は初めて曲名を知った。アメリカ横断ウルトラクイズのテーマではなかったんだ。。。

バッハはバッハらしくない編曲たったのが面白かったが、バッハらしくないバッハってなんだろう・・・。それよりも、ミヤシロさんがアンコールで演奏した「ウエストサイド・ストーリー」からマリアは聞かせてくれました。

後半は日本人作曲家。これは素晴らしい演奏でした。ポスト「外山雄三/管弦楽のためのラプソディ」ですねぇ。こういう曲は大フィルの面目躍如たるものがあります。他の演奏を聴いたことはないが、最良の演奏だったのではないだろうか。

続く曲は非常に感動的で、マーラーの交響曲の終楽章のような荘厳さで涙を誘う良い演奏だった。「惑星」は想定内の範囲でしたが、下野さんのスケールがデカい指揮の下では大宇宙の光景が目に見えるような演奏でした。下野さんで全曲聴いてみたいですね。

いや、ほんと、面白い演奏会でした。

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