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2008年9月21日 ベンヤミン・シュミット・トリオ
(兵庫県立芸術文化センター 大ホール)

演奏曲目および評価

★★無伴奏ヴァイオリンによるクラシック★★
バッハ:無伴奏ソナタ第1番 ト短調
パガニーニ:6つのカプリス
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調“バラード”
★★インプロヴィゼーション・オン・クライスラー★★
クライスラー:プレリュード、アレグロ&ブルース
クライスラー:愛の喜び
クライスラー:愛の哀しみ
クライスラー:オールド・リフレイン
クライスラー:美しきロスマリン
★★ジャンゴ・ラインハルトとステファン・グラッペリ特集!★★
スーベニール(思い出)
スウィング39
トゥルーブラン・ボレロ
マイナー・スウィング
ブルケール広場
ヌアージ
アッペル・インディレクト

演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴァイオリン:ベンヤミン・シュミット
コントラバス:ゲオルク・ブラインシュミット
ギター:ディクヌ・シェネーベルガー

感想・短評

まさに圧巻。それしか口に出来ない演奏でした。私が最も気に入っているヴァイオリニスト、シュミットの演奏会は想像を遥かに越えたものだった。

バッハの無伴奏ソナタはCDで聴くよりも随分と強弱抑揚があり、より悟りの境地に入っている深みがあった。第2楽章の後に拍手が入ったのは不可解だったが、拍手したくなる気持もよく分かる。パガニーニは超絶技巧を存分に披露してくれた。どの楽章も文句ないが第4曲と第6曲はすさまじいとしか言えない完璧なものだった。寸分のたがいもないとはこういうことか・・・スゴイ。イザイも同様。これ以上の演奏は恐らくないのではないだろうか? これもCDより一層表情が深くて聴き応え十分。

後半は全く様相を変えたジャズライブ。といっても、あまり一般的なジャズっぽくはないのだが、形式はまさにスウィング。CDで予習していったにもかかわらず、アドリブ効かせまくりだったので、どの曲をしているかすら判別ができないくらい自由気ままなスタイルだった。とにかく楽しい!

アンコール曲も、自由気ままだったので、知らない曲であっても十分楽しめました。

 ウィーン民謡:汝、老いたるシュテファン塔よ
 ブライン・シュミット:スクーベックス・ディライト

ベンヤミン・シュミット。それほど日本では知名度がないような感じだが、間違いなく今後のヴァイオリン界を背負って立つ逸材である。次の来日にも期待したい。

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