昨日のセンチュリーとは大違いで客席はほぼ満席。うーーーん。傾向がわからん。大阪シンフォニカーはかなり久しぶり(実に4年ぶり)なので、いつもこれくらい入ってるのかな?
今日のプログラムは私好みの料理が並んでいる。ショスタコーヴィチの冒頭の弦楽器を聴いて「こんなに上手かったっけ?」と少し驚き。弦楽器の機動力が良くて小気味がよい。しかし、金管が入ってくると「あぁ、シンフォニカーだ」と分かる。よく鳴っているが、相変わらずバランスが悪いのだ。突然の睡魔も昨日と変わらない。中間楽章は記憶から抜けてます・・・これは演奏のせいではないはず。全体的には不満があるわけではないが、それほど満足感がない。
2曲目のプロコフィエフでは、あまりの抑えっぷりに驚愕した。いくらソリストがいるからといって、極限までの弱音。まさに楽器を撫でている程度だった。木管だけは抑えきれてなかったけど。ヤンケさんのヴァイオリンはか弱さがするものの、精確でとても気持ち良く音が跳ねる。聴いていて安心できる奏者だ。しかし、睡魔は相変わらずだ。眠たかったわけではないが、少しまぶたを閉じる時間が長くなると意識が飛んでしまう・・・。アンコールのバッハは深みの少ない若々しい音色ながら、素直できれいな演奏でした。
休憩中に眠気を抑えて後半に備えた。なぜなら、「交響的舞曲」はオーケストラ曲の中でも好きな曲の1つだからだ。なかなか力強い演奏だが、外山さんの指揮は単調で遅め。この曲の持つ、思わず踊ってしまうようなスピード感はない。ひたすらゆっくりと刻んでいく。うーん。アイアンばっかり使わずに、ドライバーでぶっ飛ばすくらいの飛距離が欲しい。第2楽章冒頭のトランペットは汚いし、じっくり聴くと適当な音の出し方などが耳につく。あら探ししてるわけじゃないんですけど・・・。もっと曲に集中しないとあかんなー。
久しぶりのシンフォニカーは良いんだかどうなんだか、複雑な感想だった。
ところで、文章中「大阪シンフォニカー」と何度も書いたが、この4月から楽団名が変更になり、「大阪交響楽団」となった。今日が新楽団名での最初の定期演奏会なのだ。洗練度の低いレトロなネーミングになったが、元の名称が「大阪シンフォニカー交響楽団」というおかしな名前だったから仕方ないか。もうひとつ前の「大阪シンフォニカー」の方が良かったのに、と思う人は多いのではないだろうか。。。
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