シンフォニカーはシンフォニーホールで演奏するとうまく聴こえる。響きが合っているのだろうか。客演が多かったというのもあるが・・・
ベートーヴェンはピアノを前面に押し出し、古楽のように軽快に演奏していた。ピアノのハイドシェックはちょっと音が堅く、刻むように演奏していたのが印象的。フルートがまさに「木管」だったのが柔らかな響きで良かった。
ブルックナーは全体に早めのテンポ。ワーグナーチューバが良くなかったが、まずまず頑張っていた。ただ、管の音色はちょっと下品(失礼)だった。低弦の美しさとヴァイオリンの透明感が曲を引き締めていた。特にチェロの2番手がノリノリで楽しかった。しかしブルックナーはトレモロの多い曲だとつくづく感じた。
1998年コンサートカレンダーにもどる
|