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2007年10月22日 日本テレマン協会 第178回定期演奏会
延原武春 クラシカル楽器によるハイドン オラトリオ・シリーズ2(いずみホール)

演奏曲目および評価

ハイドン/オラトリオ「天地創造」

演奏者(指揮者・ソリスト)

ソプラノ:中村朋子、吉村千秋
テノール:畑儀文
バス:篠部信宏、朴俊桓
合唱:テレマン室内合唱団
管弦楽:テレマン室内管弦楽団
指揮:延原武春

感想・短評

めったに聴かないバロック演奏会。招待券をもらったので行くことになったが、今日の演目は「天地創造」という大曲だ。予習もせずに大曲への挑戦はキビシイが、耳にすることが少ない曲なので楽しみだ。1ドリンクがフリーだったので、演奏会前にコーヒーをすすりながら曲目解説に目を通す。詳しいことは分からないが、タイトルの文字通り、地球の成り立ちを音楽で表しているもの(当然聖書に従ったもの)。純粋に科学的に聴いてみても面白い曲だと思った。

さて、音楽の方はかなり満足いくものでした。まず、最初の音からオリジナル楽器の独特の刺激的な音色にビックリする。普段聴いているモダン楽器とは明らかに異なる。どちらがいいという比較はできないが、オリジナルであるからこそ、バロック音楽の本質に触れられるような気がした。まさに大宇宙から始まる壮大な曲だ。地球上で進化していく植物、動物、そして人間。それぞれの音楽をとても分かりやすい表現で展開していく様は、現代音楽にはなくシンプルで新鮮だった。間に入る合唱も、口ずさみたくなるメロディで、とても初めて聴く曲には思わなかったほど。オケも合唱も文句の付けようがないほど充実したものでした(立派!)。見ていて面白かったのはファゴット。楽器の先にさらに長い筒を取り付けて演奏する場面があった。あれはミュート?それとも簡易的に音程を下げるため? 理由は分からなかったが、ファゴットに取り付けるというのが見たことなかったので興味深かった。

久々のバロック音楽も心洗われて良いもんです。珍しく眠くならずに楽しく聴けました(笑)。

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