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2002年10月24日 トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン
スーパー・ガラ・コンサート(フェスティバルホール)

演奏曲目および評価

ワーグナー  歌劇「ローエングリン」第3幕より「ハインリヒ王の入場」
シュトラウスII   雷鳴と稲妻
シュトラウスII  アンネン・ポルカ
シュトラウスII  春の声
モーツァルト  フルートとハープのための協奏曲より第1楽章 *1*2
ヴェルディ  歌劇「椿姫」より「燃える心を」 *3
ヴェルディ  歌劇「椿姫」より「ああ、そはかの人か」 *3*4
ヴェルディ  歌劇「椿姫」より 「花から花へ」 *3*4
ヴェルディ  歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」 *3*4
ヴェルディ  歌劇「アイーダ」より「大行進曲」
ベートーヴェン  ロマンス第2番 *5
ワーグナー  歌劇「タンホイザー」より「歌の殿堂のアリア」 *4
ワーグナー  歌劇「タンホイザー」より 「歌の殿堂を讚えよう」 *4
ビゼー  歌劇「カルメン」より前奏曲
ボルヌ  カルメン・ファンタジー *1
サラサーテ  ツィゴイネルワイゼン *6
ビートルズ  ヘイ・ジュード(三枝成彰編曲)
ヨーロッパ民謡  クラリネット・ポルカ
アンダーソン  ペニー・ホイッスル・ソング
アンダーソン  トランペット吹きの休日
ジャズ・サンバ&ボサノバメドレー(三宅一徳編曲)
外山雄三  管弦楽のためのラプソディ

演奏者(指揮者・ソリスト)

フルート: 高木綾子 *1
ハープ: 松岡みやび *2
テノール: 吉田浩之 *3
ソプラノ: リカルダ・メルベート *4
ヴァイオリン: フォルクハルト・シュトイデ *5
ヴァイオリン: 吉田恭子 *6
合唱: 大阪フィルハーモニー合唱団
司会: 朝岡 聡
演奏: トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン
演奏: 名古屋フィルハーモニー交響楽団
指揮: クリストフ・エーベレ

感想・短評

スーパー・ガラ・コンサート。まさにスーパーなプログラムで、18時30分に始まった演奏が終わったのは22時。盛りだくさんすぎてちょっと疲れたか?

トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーンはトヨタのメセナ事業で続けられているもので、ウィーン・フィルなどで活躍している奏者を中心として構成されている。また、名古屋フィルとのジョイントオケとしても活躍している。まさに夢のオーケストラである。今回の演奏会は2005年愛知万博(愛・地球博)のパートナーシップ事業として行われる。

演奏の方は1つずつ挙げているとキリがないので総括することにするが、「音楽の万国博覧会」をテーマとして世界各国の音楽が選ばれている。ドイツに始まり、オーストリア、イタリア、スペイン、アメリカ、南米、日本・・・とさまざまな曲が用意されている。無茶苦茶といえば無茶苦茶だが「ガラ・コンサート」はこうでなくっちゃね?!

ウィーン・フィルのメンバーが中心だからさぞ・・・と言いたいところだが、さすがに少人数ではウィーン・フィルらしい響きにはならず、音響の悪いフェスティバルホールでは華麗には聞こえなかった。確かに実力はあるのでうまいんだけど。名古屋フィルとのジョイントでもホールを揺るがすほどのパワーはなかった。何かもの足らないのである。個々の演奏家についてみると、ソプラノのメルベートは素晴らしかった。さすがに今年のバイロイトで活躍しただけのことはあり、格の違いを見せつけた。テノールの吉田氏も素晴らしかった。「トランペット吹きの休日」ではウィーン・フィルのシューが素晴らしい音色を披露してくれたのがうれしい。

管弦楽のためのラプソディはアレンジバージョンで演奏された。それでもお祭り騒ぎで楽しかったがキレが今一つ。これだけ演奏しておきながらアンコールでシュトラウスIIの「美しき青きドナウ」「ラデツキー行進曲」の2曲も演奏され満腹状態に。これがシンフォニーホールだったらまた違う華麗な響きだったんだろうになぁ。それが残念。

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