昨年は行けなかったが、今年もやってきました年始の聴き初めコンサート。さすがトップ奏者達の集まりだ。最初の1音から迫力が違う。恐らく日本で一番上手いオケになるんじゃないだろうか?寄せ集めオケは完成度に問題のある場合は多いが、JVSOに関してはそんな様相は全く感じられない。むしろ、海外の一流オケとも肩を並べていると言えるほど。何度聴いても驚異的なオーケストラです。
前半のヨハン・シュトラウスでは、「春の声」「雷鳴と稲妻」「ピッツィカート・ポルカ」がスゴかった。まるで舞踏会の軽やかさはなく、大地を揺るがすほどの底力満点の力強い演奏だった。ピッチカートが恐ろしいくらいに揃っているだけでなく、音量もスゴイ!なにしろ全員が自主性を持って積極的に弾いているのが気持がよい。嫌いなJ.シュトラウスなのに、演奏技術の高さに聴き入ってしまいました。
後半の新世界もそんなに魅力を感じない演目なのだが、このオケにかかると印象は変わります。大友さんの指揮は文句なしのオーソドックスさなので感動的なものではなかったものの、演奏はこれ以上望めないほど充実したものだった。弦楽器のスゴさは前述した通りだが、トランペットとトロンボーンの伸びやかで厚みのある音色には正直驚いた。海外の一流オケに勝てるじゃん・・・。特に退屈気味な第3楽章を興味深く聴けたのはうれしい。いやあ、いいオケで定番の名曲を聴く楽しみはこれですねぇ。これまで気づかなかったことまで気づかせてくれます。
アンコールはいつもの曲でお祭り騒ぎ。このコンサートの目的みたいなものです。
ドーレ(上芝はじめ編曲)/すみれの花咲く頃
古関祐而(大島ミチル編)/六甲おろし
年の始めに見本のような演奏を聴くと、他の演奏会の指標になっていいもんです。ちょっと基準が高くなり過ぎかな???
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