久々のサントリーホールで聴くのはジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ。毎年正月に大阪でも演奏会を行なっているが、さすがに全国の首席レベルの奏者を集めているだけに相当なレベルの演奏をする団体だ。サントリーホールでの響かせ方にはとても興味がある。今回は招待公演なので、チケットは当日指定。早めに引き換えたこともあるのか、サントリーホールの1階席13列目というなかなかな位置をゲット。実力を再確認するにはまたとない席だ。
演奏が始まって感じたのは、サントリーホールも1階席はそんなに音が響かないかという感覚。やはりどこのホールも2階席以上が響きを楽しめるようです。それはともかく、演奏自体は納得のいかないところが多々あった。まず、ミスがあまりにも多かったこと。特に管楽器のミスが目立った。オーケストラの演奏会でここまで目立ったのは稀だ。寄せ集めオケだからなのか?練習が足りなかったのか?メジャー曲ばかりなので慣れているとは思うのだが。指揮者のマリンもどうなのだろう?細かな表情付けをしようという意図が見え見えで、いずれも失敗していた感がある。不満はいろいろあるが、弦楽器は超一級だった。厚みも十分だし、何しろ超絶的ともいえる技術も併せ持つ。弦楽器に助けられた感じですね。チャイコフスキーでは第2楽章と第3楽章が特に聞きごたえがあった。
アンコールは、グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲。弦楽器が上等なだけに圧巻の演奏でした。オケもホールも一流だったにもかかわらず全て文句なしといかないところが、ライブってもんですね。
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