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2012年6月29日 読売日本交響楽団
大阪定期演奏会(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

シューベルト/交響曲第7番「未完成」
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」



演奏者(指揮者・ソリスト)

管弦楽:読売日本交響楽団
指揮:下野竜也

感想・短評

今日も雨なのでシンフォニーホールに行くのが億劫になる。それだけが理由ではないが、今日の演奏会は実に気が進まなかった。たまにそういう時ないですか?そういう時に限ってこのようなガッツリ定食的なプログラムなんて。。。この手のベタな演奏会は初めてかもしれない。もちろん名曲ばかりなので、読響で聴ける喜びというのは大きいのですが。

さすがは読響。会場は満席でした。読売グループの招待がどのくらいあるのか分かりませんが、よくもまぁこの雨の中にこれだけ集客できるものです。日本有数の実力集団でもあるので納得はできますが、それでもねぇ。さて、今日の指揮者は正指揮者の下野さん。かなり理想的な組み合わせを目の前に、実に冷めた目(耳)で演奏会を鑑賞しました。最初のシューベルトは若干中途半端な印象でした。鳴らすのか?抑えるのか?全体的に平坦な「未完成」だったように感じました。まさに未完成。。。眠気を振り払えずに苦労しました。しかし、オケはさすがにウマイ。特にオーボエは素晴らしかった。

2曲目は「運命」。下野さんの「運命」は一昨年に京響での痛烈な演奏を聴いているので今回も期待はしていたのですが、聴き手の気分が乗ってなかったですねぇ。やたら超快速で疾走する「運命」には人生に対しての死に急ぎさえ感じました。もっと人生をゆっくり生きようよ、そういいたくなりました。速いのは痛快で気持ちいいですけど。この曲でもオーボエとクラリネットの活躍は素晴らしかったです。このオケの木管セクションは日本でもトップクラスですね。ホルンは何度か死んでました。

後半は「新世界」。夏のチェコ旅行を前に気分を高められるかと思ったのですが、これも快速演奏でしたね。下野さんは独特の音楽解釈をすると思っていたのですが、今日の曲目に関してはやたらと突っ走る感じでした。、あぁ、コテコテのベタベタした演奏をしなかったことに関しては大いに共感できます。深すぎてこちらが読めなかっただけなんでしょうが、空回りしているように聴こえてしまったのは残念だったかな?やはり、音楽というのは体と心を整えておかないとちゃんと楽しめませんね。

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