関西を中心としたクラシックコンサート報告サイト「大音楽惑星」
Home Concert Report コンサートのススメ CD Review リンク集 kotarinette
 大音楽惑星 ホーム > コンサート報告 > 2009年 > 京響首席奏者による木管五重奏
クラシック・コンサート報告 コンサート報告
■年度別

■コンサートランキング
MANAITA.com
コンサート名・公演名

2009年6月20日 京響首席奏者による木管五重奏
アスニーコンサート(京都市生涯学習総合センター[京都アスニー] 4階アスニーホール)

演奏曲目および評価

ロッシーニ/木管四重奏第1番から第1楽章
モーツァルト/ピアノと木管楽器のための五重奏曲
ミヨー/ルネ王の暖炉
木管五重奏による名曲集
  ピチカート・ポルカ、ロンドンデリーの歌
  クシコスの郵便馬車、無窮動、こきりこ
プーランク/ピアノと木管楽器のための六重奏曲

演奏者(指揮者・ソリスト)

フルート:清水信貴
オーボエ:呉山平煥
クラリネット:小谷口直子
ファゴット:仙崎和男
ホルン:垣本昌芳
オーボエ:呉山平煥
ピアノ:鈴木華重子

感想・短評

2回目の観賞となる「アスニーコンサート」。このシリーズのスゴイところは、入場料が800円という破格値なところ。自治体が主催しているとはいえ、多くの協賛企業を集めているのが強みだ。しかも、内容が一流なのだ。今回も京響首席奏者達による名演技を堪能することができた。

最初のロッシーニは1発目ということもあり、気合いの入った演奏だった。1楽章だけだったと言うのが非常に残念だ! 続くモーツァルトも期待を裏切らない演奏。やはりモーツァルトは室内楽に限る。フルートやクラリネットの軽快な妙技もさることながら、ピアノが想像を越える名サポートだったのがうれしい誤算。

そのピアノは最後のプーランクでも実力を存分に発揮していたと思う。素晴らしいピアニストを発見した感じで嬉しくなった。もちろんプーランクは今日のメインディッシュ。憧れの名曲を憧れの京響メンバーの演奏で聴けるなんて、これ以上の望みはないです。特に第1楽章の冒頭は気合い十分の痛快さが実に気持ち良かった。後半は些細なミスや、始めの勢いが少し薄れていた気もするが、プーランク好きには満足できる演奏でした。

他にはオーケストラの名曲を珍しい木管アンサンブル編曲で楽しめるプログラムや、アンコールの大合唱など、なかなか盛りだくさんだった。800円コンサート。ありがたいが、ちゃんと?出演料があるとはいっても、安すぎて申し訳ないと感じてしまう演奏会でした。

2009年コンサートカレンダーにもどる

Copyright