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コンサート名・公演名

2003年10月5日 バーデン市立劇場
(滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール)

演奏曲目および評価

J.シュトラウスII世  喜歌劇「こうもり」(全3幕)

演奏者(指揮者・ソリスト)

アイゼンシュタイン: ミハイル・ハイム(テノール)
ロザリンデ: ブリギッテ・イェーガー(ソプラノ)
フランク: ヴァルター・シュヴァブ(バリトン)
オルロフスキー: アレクサンダー・クリンゲル(特殊音域)
アルフレッド: アウグスト・カルーソ(テノール)
ファルケ博士: カイ・ウーヴェ・ファーネルト(バリトン)
ブリンド: ビッポ・ビンデル(バリトン)
アデーレ: イザベラ・マ・ツァッハ(ソプラノ)
フロッシュ: フランツ・フェディンガー(バリトン・演技)
イヴァン: マルク・シュテーレ(バリトン・演技)
イーダ: ビルギット・モゼール(ソプラノ)
演出・監督: ルチア・メシュヴィッツ
合唱: バーデン市立劇場合唱団
演奏: モーツァルティアーデ管弦楽団
指揮: クリスティアン・ポーラック

感想・短評

こうもり舞台通算2度目のオペラ観劇。オペラは高い上に結構疲れる(長い!)のであまり足を運んでいない。今回は比較的安かったのと、びわ湖ホールだったこともあり足を運んだ。ただ、私の好きではないヨハン・シュトラウスなので、どこまで楽しめるか、それが問題だった(笑)。まとまって空いているところも見受けられたが、会場はほぼ満席状態。びわ湖ホールでの公演はいつも人が多いのだ。

さて、話の内容についてはここで解説するまでもないので省略する。2時間半ほどの短めのオペラにもかかわらず結構疲れた。理由としては、やはりオペラの進展の遅さだと思う。同じことを何度も歌ったりしてなかなか先に進まないから。これはどのオペラにも言えることなんだが・・・とは言っても、今日の公演は、話の内容の面白さに加え、随所に笑わせるところを盛り込んでおり、会場を何度も笑わせていた(牢番のフロッシュが酔っぱらって日めくりカレンダーをめくったら、31日の次が32日だったり、窓枠に腰掛けたらそのまま外に落ちてしまったり・・・フロッシュが一番笑わせてくれました)。

出演者のレベルもほぼ均等で、特に難もなく、落ち着いてみることが出来た。仲でも良かったのは主役のミハイル・ハイム(アイゼンシュタイン役)。声の抜けも良く、演技を心から楽しんでいるようで素晴らしかった。演奏は室内オケほどの小さな楽団だったが、この曲であればこのくらいで十分だったと思う。さすがに手慣れた感じで、軽快に演奏していたのは地元の強みか。ポーラック氏の指揮もさらりとして嫌みがなく、舞台上の演技に注目させてくれる好サポートだったと思う。

舞台演出も標準的なもので、質素でもなく豪華でもなく、オーソドックスな作りだったので、オペラ初心者としてはそれが良かった。びわ湖ホールでは頻繁にオペラをやっているので、何度か経験していきたい(チケットはなかなか手に入らないが)。

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