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2005年11月24日 ベネヴィッツ・クァルテット
グランプリ・コンサート(いずみホール)

演奏曲目および評価

モーツァルト  弦楽四重奏曲第3番
ヤナーチェク  弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
シューベルト  弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」



演奏者(指揮者・ソリスト)

ベネヴィッツ・クァルテット
 ヴァイオリン: イジー・ネメチェック、シュチェパン・イェジェック
 ヴィオラ:イジー・ピンカス
 チェロ: シュチェパン・ドレジャール

感想・短評

毎年恒例のグランプリ・コンサート。第5回大阪国際室内楽コンクールの弦楽四重奏部門の優勝者によるコンサートだ。ベネヴィッツ・クァルテットはチェコの出身でこれまでにもいくつかの実績を残している。いつもレベルの高い演奏が聴けるのがコンサートだ。

当初予定のモーツァルトの第7番から、曲目の変更で第3番が演奏された。知らない曲と言うこともあって、なかなか眠気の誘うものだった。非常に丁寧で、荒さや勢いで演奏することはないために安心して聴くことができた。その反面、優等生的な演奏となってしまい、形式は整っていて美しいが、印象にはあまり残らないものに。これは2曲目、3曲目の演奏にもいえること。2曲目はほとんど遠い世界で聴いていたために覚えてないが、「死と乙女」はもう少し攻撃的なところがあっても面白かったのでは?と思う。そうはいっても、素直な音色はとても美しく、これぞ弦楽四重奏のお手本という感じのものだったので聴いた価値はあった。アンコールは多彩でGood。

  いい日旅立ち
  今日の日はさようなら
  J.S.バッハ クリスマス・オラトリオBWV.248より

日本の歌謡曲はこういう編成で演奏されるとつくづく「いい曲だなぁ」と思ってしまう。これも素直で清らかな演奏をする彼らだからこそというのもあるが。

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