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2010年2月8日 冬のびわ湖 室内楽週間 シューマンの室内楽の世界(2)ピアノ五重奏
(滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 小ホール)

演奏曲目および評価

シューマン/ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44
ブラームス/ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op.34


演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴァイオリン:泉原隆志、田村安祐美
ヴィオラ:川本祥子
チェロ:金子鈴太郎
ピアノ:塩見亮

感想・短評

平日のびわ湖ホールにしては観客も結構入っていてホッとした。今回の公演は4月に京都でも同じものが開催される。ピアノ五重奏曲が2曲というのは以外に珍しいように思う。メジャー曲ではあるもののそんなに演奏される機会が多いともいえないので。

始めはシューマン。2曲目にした方が盛り上がると思うが、もう1曲がブラームスだから仕方ないか。弦楽アンサンブルを小ホールで聴いたことはなかったのだが、高音域が耳にさわる響きに感じた。泉原さんのヴァイオリンが少し安定してなかったからかもしれない。オーケストラでは気にならない少しの音程のズレがアンサンブルでは気になるのだから大変だ。。。ピアノはでしゃばることなく、しっかりと形を作っていたのが好印象だった。流れるようなタッチはなかなか良かったと思う。欲を言えばヴィオラがもう少し積極的であればと思った。

後半はブラームス。ここまで白熱するとは思いませんでした。やっぱりこっちが2曲目で正解でした。すみません。アンサンブルも安定してきて、各人の個性がぶつかっていたエキサイティングな良い演奏でした。やはり第3楽章、第4楽章が圧巻でしょう。いつも涼しい顔の泉原さんも玉のような汗をかいて演奏してました。

アンコールでは、ブラームスのピアノ五重奏曲から第3楽章が再度演奏された。アンコールということもあり、さらに白熱度を上げての激演。荒っぽくはなってしまいましたが、実に興奮する演奏でした。

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