チャイコフスキー
ラフマニノフ
ドヴォルザーク |
幻想序曲「ロメオとジュリエット」
パガニーニの主題による狂詩曲
交響曲第9番「新世界より」 |
○
▲
◎
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【短評】 凝縮したエネルギーを爆発させた。
そんなエルヴィンの音楽造りが随所に見られた演奏会だった。このパワーが後半の「新世界より」で効果的に働く。特に、日フィルの艶やかな弦を巧みにコントロールし、起伏の大きなドラマティックな情景を作り出した。そして、管においても、旋律の裏側も浮き彫りにして、これまで聴いてきた「新世界より」とは、一味違う仕上がりとなった。特に、フルートの陰影のある音色がみごとであった。前半のチャイコフスキーについても、ドヴォルザーク同様、ドラマティックな仕立て。ラフマニノフについては、小川のピアノは力強くて魅力的なのだが、やや弾き急いでいる感があった。オケとの一体感が感じられず、消化不良。アンコールにはドヴォルザーク/スラブ舞曲第1番が演奏され、今日一番の音量で会場を圧倒した。
【余談】 演奏終了後、ファーストヴァイオリン のフォアシュピーラーのひとがマイク をもって「本日は、演奏会におこしい
ただき・・・・。じつは、日本フィルはスポンサーがなく、皆様のご支援により演奏を続けております。昨年は多くの方に寄付を頂きました。本日も、寄付金を募っておりますので、さっさとかえらずに、ひとつお願いします。 ・・・・・・」だってさ。 このあと、アンコールが演奏され、お開き。 終了後は、楽員さん全員が深々と礼をするという、まるで学生オケ。 いろいろとびっくりさせられたオケです。応援したいと思います。・・・・・・・・あのぉ。 寄付金。。。しませんでした。すんません。だって、東京のオケなんだもん。。。 それと、ロビーでは、なんと団員さんたちが自分らでグッズやCDを売っていた。そして、サインもしてくれると書いていた。しかし、なんちゅうオケだ。。 それにしても、弦の艶はN響、金沢、センチュリーよりきれいだった。 |