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1999年2月18日 大阪フィルハーモニー交響楽団
第325回定期演奏会(フェスティバルホール)   → まないたの報告へ

作曲者
演奏曲
評価
ドヴォルザーク
ムソルグスキー
 (ラヴェル編)
交響曲第8番
組曲「展覧会の絵」
 



指揮:朝比奈 隆

【短評】 1曲目はドヴォルザーク。第1、2楽章は、個々の楽器の音量 バランスが崩れており、弦の響きもドライ。何が主旋律なのか不明確となってしまった。また、フレージング、テンポもぎこちなく、ボヘミアの香りが漂わない。第3、4楽章に入り、ようやく弦が鳴り出し、ボヘミアの雰囲気がでてきたのだが、やはり、管・弦の音量がアンバランスであり、かなりごつごつとした演奏となってしまった。1stトランペットの芯のある音色と安定性は見事だが、もっと積極的に歌って欲しい。

 2曲目は展覧会の絵。こちらは、管・弦とも好調で、なかなかの出来。それでもやはり、金管が強烈なのだが、これがなかなか効果 的にはたらき、ロシア的な雰囲気が出ていたように思う。朝比奈独特のテンポの揺れも、不自然さは感じなかった。それにしても、ご高齢にもかかわらず、大音量でオケを引っ張る朝比奈氏のパワーは大したものだと思う。

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