メゾ・ソプラノ:永井和子
合唱:京都バッハ合唱団
大阪すみよし少年少女合唱団
指揮:佐渡 裕
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【短評】 大フィル大健闘。特に第3楽章のバンダをこなしたポストホルン(橋爪氏?)のソロは見事だった。ソフトでビヴラートを効かした音色が幻想的に響き渡った。普段は2ndトランペット奏者として地味な存在だが、当夜は主役級の働きだ。
佐渡氏の功績も大きい。彼に良く見受けられる金管の絶叫は皆無。安全運転に徹したのかどうか分からないが、ホルン、トランペットをはじめ、管のアンサンブルに均整が取れており、実にお見事。
今日がデビューとなったオーボエの加瀬氏の音色も官能的だ。
佐渡氏はいつもながらリズミカルな演奏を目指していたように感じたが、テンポの揺れが大きいため、輪郭がはっきりしなくなる場面 も多々あった。しかしながら、それ以上に大フィルの検討ぶりが印象に残る。独唱、合唱も当夜の大フィルに溶け込んでいた。
夏休み以降、大フィルは一変した感がある。 |