ロッシーニ
モーツァルト
R.シュトラウス |
イントラーダ(トヨタ・ミレニアム・
コンサートのための前奏曲)
歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
歌劇「セヴィリアの理髪師」より
「今の歌声は心に響く」
歌劇「後宮からの誘拐」序曲
歌劇「後宮からの誘拐」より
「どんな拷問がわたしを待ち受けていようと」
ヴァイオリン協奏曲第3番
交響詩「英雄の生涯」* |
△
◎
◎
○
○
○
◎
|
ソプラノ:エヴァ・リンド
ヴァイオリン:神谷 美千代
トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン
*指揮:小林 研一郎
*名古屋フィルハーモニー交響楽団
*トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン |
【短評】 イントラーダという曲が、ぎこちない演奏で始まった今夜のコンサート。
所詮余興コンサートなのかとも危惧したが、ロッシーニを聴いて安心した。指揮者はなく、シュトイデがリードする形。
序曲からは、まるで別人が演奏しているかのように、アンサンブルに優れ、ウィーンらしい甘い弦が堪能できた。リンドの歌声もとても甘く響いた。
協奏曲では、神谷のヴァイオリンの音色がいまいちとけ込めて無いように感じた。弓圧が大きいのか、重圧なモーツァルトに聴こえた。
後半はコバケン・名古屋フィルも登場。各パートのトップはウィーンのメンバーが務めた。ともて大きな編成で、どう纏めるのか興味も沸く。
名古屋フィルを単独で聴いたことが無いが、名古屋フィルのメンバーは、ウィーンのメンバーに負けじと一生懸命演奏する姿がよく伝わり、以外と一体感あるスケールの大きい高レベルの演奏が聴けた。美しさというより、馬力ある演奏といった感じ。
聴き所はやはりシュトイデのソロ。軽い弓裁きが心地よい音色を奏でた。
今回の企画は大成功だと思うが、名古屋フィル単独のコンサートを聴いて、今回の企画を再評価してみたい。 |