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1999年10月21日 オーケストラ・アンサンブル金沢
京都公演(京都コンサートホール)   → はいかーの報告へ

演奏曲目および評価

外山雄三  管弦楽のためのディヴェルティメント
ショパン  ピアノ協奏曲第2番
ベートーヴェン  交響曲第7番



演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ: 梯 剛之
指揮: 岩城 宏之

感想・短評

今日もショパン。4日前にもショパンを聴いたばかりなので聴き比べができて楽しい。さらに今日の楽しみは、なんといっても梯さんのピアノでしょう。その梯さん、私はあまりの音の深さに戦慄が走ってしまった。曲の始めで鳥肌状態になるのは初めて。心で演奏するとはこういうことなのか。邪心の入っていない音楽というものの美しさに感動した。はっきり言って言葉では表せないのでこのくらいにしておこう。みなさんも御一聴を。

1曲目は、日本民謡を多彩に取り入れた親しみやすい楽曲。お祭り的な様相だったが、オーケストラと民謡の組み合わせがうまく絡んで楽しかった。トライアングルを木バチで叩いていたために、実に日本的な雰囲気が醸し出されていたと思う。

ベートーヴェンは古楽演奏的なテンポの速さで、室内オケにはマッチしていたと思う。しっかりした生真面目なベートーヴェンで、たまにはこういう丁寧なのも心安らんでいいんじゃない?

アンコールはベートーヴェンのトルコ行進曲。岩城さんがトライアングルをするという楽しい展開。さらに、グルックのミュゼットではトライアングルの棒(なんていうんだろ?)で指揮をするという粋な計らい。楽しさと感動が得られたいい演奏会だった。

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