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コンサート名・公演名

2004年10月23日 唐澤まゆこ ソプラノリサイタル2004
(栗東芸術文化会館さきら 小ホール)

演奏曲目および評価

パイジェルロ  愛らしい女たちよ、うつろな心
グルック  ああ私の優しい熱情が
マルティーニ  愛の喜び
アントワネット  それは私の恋人
フォーレ  私たちの愛、イスファハーンの薔薇、マンドリン
アーン  クロリスへ、離れ家に閉じこめられた時、私の歌に翼があったなら
ドリーブ  カディスの娘たち
サティ  エンパイア劇場の歌姫、あなたが大好き
ラヴェル  向こうの教会のほうで、愉快に!
プーランク  愛の小径
武満徹  島へ、○と△の歌、めぐり逢い、素晴しい悪女
オブラドルス  私のラウレオラ、愛によせて、心よなぜにお前は、
        君のかぐわしい髪で、なんとかわいい花嫁だ

演奏者(指揮者・ソリスト)

ソプラノ: 唐澤まゆこ
ピアノ: アントワンヌ・パロック

感想・短評

近年注目されているソプラノ歌手、唐澤まゆこさん。”美人歌手”として売っている面も多いかと思うが、フランスで活躍している実力派のようだ。旬の人を見に行く絶好の機会だ。栗東芸術文化会館さきらは2度目。今回は小ホール(それもかなり小さい)なので、ホール見学という意味でも興味があった。

ホールは本当に小さい! 座席は約150席。なので、舞台(舞台はなかったが)までは数メートルしかないくらいの間近で聴くことができる。舞台袖などもなく、つい立を置いて、奥の入り口から入場してくるという簡素なものだった。

今回の公演で使うピアノは、CDの録音時にも使ったという「FAZIOLI F278」というピアノを持ち込んでの演奏。こだわりが感じられる(特定の音が何かおかしかったように思うが)。唐澤さんの歌はとてもさわやかで、ねちっこさや嫌味が全くなくとても素直。そのために、オペラアリアなどは向いていない感じがする。例えていうなら「歌のお姉さん」という感じの親しみやすさと気軽さがあった。今回の公演で取り入れられたのが日本の曲。日本語のやさしい響きとマッチしてとても素晴らしかった。本人も今後はいろいろ歌って行きたいといってましたし。

唐澤まゆことアントワンヌ・パロック終演後にトークセッションが設けられたが、インタビュアーがホールの係員だったので、あまり話がかみ合ってなく、気まずい雰囲気になりかけた。しかし、そこは大阪出身の唐澤さん。途中から仕切ってました(笑)。美人で話もうまく、明るい人柄なので、ライヴにはもってこいかも知れませんね。

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