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2008年1月14日 京都市交響楽団
第508回定期演奏会(京都コンサートホール)

演奏曲目および評価

ハイドン/交響曲第6番 ニ長調「朝」Hob.I-6
ハイドン/交響曲第7番 ハ長調「昼」Hob.I-7
ハイドン/交響曲第8番 ト長調「晩」Hob.I-8



演奏者(指揮者・ソリスト)

管弦楽:京都市交響楽団
指揮:井上道義

感想・短評

ハイドンは苦手な作曲家の1人。今日の定期は聴かない予定だったのだが、知り合いがチケットを譲ってくれたので行くことになった。しかし、行って大正解でした。「ハイドンってこんなに面白いのか?」と見直した演奏会になりました。

オーケストラはいつもよりも小振りの編成で、クラリネットやトランペット、トロンボーン、パーカッションなどがないコンパクトなオケ。その編成だからこそ楽しめたのが、「交響曲」といいながらも「協奏交響曲」的な形式の曲だったこと。言い換えれば「ヴァイオリンとチェロのための協奏交響曲」といった名前が合うだろうか? 特に「朝」「昼」の第2楽章は、ヴァイオリンのニキティンとチェロの上村さんが素晴らしい活躍をしていました。個人的には「朝」がすがすがしくてとても気に入った曲でした。これまで退屈だったハイドンだし、初めて聴く曲なのに全く眠くならないどころか、新鮮で目が覚めるほどでした。

プログラムが短いこともあってか、定期演奏会にしては珍しくアンコールがあった。

  ハイドン/交響曲第45番「告別」より第4楽章

ただのアンコールにならないのが井上流。各人の譜面台の上にロウソクをともして、ムーディな雰囲気の中で演奏。そして、出番の終わったプレイヤーは次々にロウソクを吹き消して静かに退場していく。最後の方では井上さんも出ていき、最後は残された2人のヴァイオリン奏者が静かに奏でて終曲。こういう曲なのかも知れませんが、なかなか粋な演出でした。さすが!ミッキー。

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