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2009年4月18日 京都市交響楽団
第523回定期演奏会(京都コンサートホール)

演奏曲目および評価

ドヴォルザーク/ヴァイオリン協奏曲イ短調 op.53
シベリウス/交響曲第2番二長調 op.43


演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴァイオリン:ジェニファー・ギルバート
管弦楽:京都市交響楽団
指揮:大友直人

感想・短評

演奏会当日、友人からお誘いメールが入り、急遽足を運ぶことになった定期演奏会。数日前に壊れたテレビの後継として、今日ついに我が家にやって来たプラズマテレビの納品を見届けてからの参戦でした。今日は指揮者もプログラムも至ってノーマル?なもの。期待はソリストのジェニファー・ギルバートさんだろう。いうまでもなく、音楽一家ギルバート家の一員である。両親はニューヨーク・フィルのヴァイオリン奏者(父親マイケルは指揮者も務める)、兄はニューヨーク・フィル音楽監督のアラン・ギルバートだ。

さて、その期待のドヴォルザークは至って淡々としたものでした。ギルバートさんは確かな技術を持ってますが、これといった際だった特徴がない。良くも悪くもコンサートミストレスなのだ。それも気合いが入りすぎているのか、先走りすぎるところが目立った。大友さんの指揮も同様で、これといって特徴はない。「うまかったね」という感想しか生まれない。ソリスト気遣いすぎることなく、しっかりとオケの存在があったことが満足な点かな。

後半はシベリウス。それも2番。前回にシベリウスの5番を指揮した際、レセプションで大友さんは「常任指揮の立場ではなくなったので好きなことができる」などと発言していたが、だったらありふれた2番ではなく、違う番号でも振ってもらいたかった。その2番、やはりオーソドックスなものでした。ただ、大友さんらしい端正な曲作りは京響の緻密なアンサンブルと相まって実に美しく表現されてました。なんといってもオケの功績は大きいと思う。今日はいつもとは異なる1階席の中央で聴いたため、いつもと比較できないが、非常によく鳴っていたのが正直な感想。管楽器の安心感は言うまでもないが、弦楽器のスケール感にはちょっと驚いた。特に大阪センチュリーの首席が参加していたコントラバスを始めとした低弦の鳴りっプリはいつもとは違った。欲を言えば、もっとダイナミズムを強くして、抑えるところはトコトン抑えてもらいたかった。超一流のオケが一番スゴイのはピアニシモですから。

終演後はレセプションがあった。今回から土曜公演が14時半からになったので、まだ明るい時間から開催されて不思議な気分だった。意外にも参加は多くなく、私たちのような常連?ばかりだったような気がする。もっといろんな人が参加して、感想や質問を団員に伝えてあげて欲しいなぁ。

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