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2011年3月26日 京都市交響楽団
第544回定期演奏会(京都コンサートホール 大ホール)

演奏曲目および評価

ショスタコーヴィチ/バレエ組曲第1番
ブルッフ/スコットランド幻想曲 op.46
ヒンデミット/交響曲「画家マティス」



演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴァイオリン:シン・ヒョンス
管弦楽:京都市交響楽団
指揮:広上淳一

感想・短評

3月11日の東日本大震災のあと初めて行く演奏会。実に楽しみな演奏会のはずだったのだが、連日報道される惨状を目の当たりにしては、複雑な気持ちで気分は晴れていなかった。軒並みイベントが中止となる中で、この演奏会こそは中止にならなかったものの、京都コンサートホールの入口では数種類の旗が半旗として掲げられていた。そういう状態だからか、休日にしてはあまり集客も良くない。3階は空席が目立った。開演前のプレトークには遅れて着いたのだが、災害の話はしていなかったように思う。これも西と東の温度差だろうか?・・・

予定通り演奏が始まった。気分の落ち込みなんて関係なく、さすが京響というノリの良いショスタコーヴィチだった。キレの良さと弦楽器の少し冷めた音色が心地良い。第2曲のクラリネットはもっとおどけた表情が欲しかったが、第4曲と第6曲の騒々しい曲は京響の本領発揮だった。

2曲目のソリスト、ヒョンスは美しくて若いのに、奏でられる音楽は個性に満ちあふれていた。特に韓国から拠点を移すことなく自国で活動しているらしいが、演奏は確かなものだ。「韓国の至宝」と宣伝されていたことが良く分かる。

後半は好きな作曲家だがなかなか出番のないヒンデミット。やっぱ、こういう曲も京響はうまいですわ。

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